のこ
こちらは『偶然屋』で
働く人々を描いたお話しよ。
ぬこ
『偶然屋』?
いったい何をするところなんだ?
のこ
依頼に応じて「偶然」を
演出するの。
ぬこ
なるほどね!
依頼された内容や、どんな風に
偶然を装うのか、その演出も
気になるな。
『偶然屋』 七尾 与史 (著) 小学館文庫
あらすじ
親からの仕送りを打ち切られ、司法試験へのチャレンジを諦めた里美は就活に苦戦していた。電柱に貼られた求人広告の会社へ連絡を入れると、面接場所として指定されたのはパチンコ屋だった。確率にこだわる所長の油炭、武闘派中学生のクロエとともに、里美は「偶然屋」で働くことになったのだった。
ある女性と仲良くなりたいという男性から、偶然を装う演出の依頼を受けた里美。うまくいった二人は付き合いはじめたようだが、事態は思わぬ方向へ展開していきます。油炭社長の過去が少しずつ明らかになっていき、里美自身もトラブルに巻き込まれてしまいます。
まとめ
偶然というものは作ろうと思えば作れるものなのかもしれません。しかし、何よりも恐ろしいのは、いくつもの出来事が重なった上で発生する、思いもよらぬ「偶然」と予測不能な人間の感情なのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
どのように「偶然」を設定するのか興味がある
偶然屋の具体的な仕事の内容と成果を知りたい
七尾 与史のファン
リンク
ぬこ
おお!これは予想外の
展開。偶然って深いな…。
のこ
偶然を重ねた上でさらに起こる偶然。
何が起こるかわからないスリルを
味わえるわね。
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