のこ
こちらは患者の心の声が
聞こえる聴診器を手に入れた
ある医者のお話しよ。
ぬこ
「希望病棟」の前の話だな。
のこ
そうそう。患者の気持ちに鈍感な
医師が、この聴診器を使う事で
患者に寄り添っていくことができるの。
ぬこ
なるほどね。医者も万能じゃ
ないからな。全ての患者の気持ちに
寄り添うのも大変だよな。
『後悔病棟』 垣谷 美雨 (著) 小学館文庫
あらすじ
末期のがん患者を担当する医師、早坂ルミ子は、患者の気持ちがわからず、不用意な発言をして周囲から怒りの感情をぶつけられることもしばしば。ある日、病院の中庭で拾った聴診器を使うと、何と患者の本当の気持ちが聴こえてくる。さらに患者の希望に沿って「戻りたいあの頃」に戻り、別の選択をした人生を、患者とともに見ることができるのだ。
女優を母に持ち、芸能界入りを反対された末期がんの娘、芸能界デビューをしていたら…と自分の人生を後悔しています。そんな彼女が芸能界入りしていた場合の人生を見てみたら…。
まとめ
死期を目前にした患者たちは、「別の道を選んだ人生」に思いを馳せます。しかし、今の自分の人生の見えていなかった部分に気づくことになります。大切な人から守られているのだということを思い出させてくれる感動の物語です。
<こんな人におすすめ>
患者の本心が聞こえる聴診器の話に興味がある
人生をやり直したとしたらどうなるかを描いた話を読んでみたい
垣谷 美雨のファン
リンク
ぬこ
おおおお…
泣けるぜ…
のこ
「もうひとつの人生」を
思うことで、今の自分の人生が
かけがえのないことに気づく
ものなのかもしれないわね。
『後悔病棟』の第二弾、『希望病棟』のイラストレビューはこちら。
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