現実と幻想が交錯する 魅惑的な宵山の世界

のこ
のこ

こちらは祇園祭宵山の1日を

舞台に不思議な世界が錯綜する

連作短編集よ。

ぬこ
ぬこ

祇園祭はものすごい人出らしいな。

のこ
のこ

そうなの。歴史もあるお祭りだから

異なる世界とつながったりもして…

ぬこ
ぬこ

おお〜 それは気になる!

『宵山万華鏡』 森見 登美彦 (著) 集英社文庫

あらすじ

変わり者の友人、乙川と京都の祇園祭に出かけた「俺」は、途中乙川とはぐれ、なぜか屈強な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」の正体は。祇園祭宵山の1日を舞台に、不思議な出来事が交錯する、万華鏡のような連作短編集。

宵山の人混みを金魚が泳ぐようにすりぬけていく少女たち、別世界へ連れていかれそうになったバレエ教室に通う女の子。友人の乙川とはぐれ、わけもわからず拉致されおかしな場所へ連れてこられた「俺」。

まとめ

何度寝てもまたやってくる宵山の朝。祇園祭宵山の1日を舞台に起こる不思議な出来事は、登場人物たちが少しずつ関わり、その出来事を少し異なる角度から見ており、万華鏡のように、見える世界が変化していきます。祇園祭宵山の1日は、異なる世界への入り口がそこかしこに開いていることを感じさせる物語です。

<こんな人におすすめ>

京都の宵山を舞台にして幻想的な世界を愉しみたい
ユーモアとファンタジーが溢れる話を読みたい
森見 登美彦のファン

ぬこ
ぬこ

笑いあり、不思議あり、怖さあり。

まさにいろんな景色を見ることが

できる万華鏡のようだな。

のこ
のこ

祭りの喧騒と、一歩違えば

全く異なる世界への口が

開いているということを

感じさせるわね。

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