のこ
こちらは総理の「影武者」に
されたある俳優のお話よ。
ぬこ
ええ〜 俳優が?
そんなのバレちゃうんじゃないの?
のこ
姿形はもちろんのこと
総理のモノマネをネタとして
やっていたくらいだから、話し方も
動作も完璧なのよ。
ぬこ
そうなのか?
まあでも本人じゃないところは
いろいろと問題が起こりそうだけど…
『総理にされた男』 中山 七里 (著) 宝島社文庫
あらすじ
総理に容姿がそっくりな売れない役者・加納は、官房長官にさらわれた。
意識不明の総理の代理をつとめてほしいという依頼に、政治知識など持たない加納は困惑する。
しかし、政治という舞台の主役として立てるチャンスではないかと考え…。
その容姿を買われ、総理の影武者をすることになった加納。もともと、その似た容姿を活かして前座でモノマネをしていたため、話し方や身振りは問題なし。しかし、野党からの攻撃、官僚問題にテロ対策と問題が次々に起こります。
果たして演技だけでこうした局面を乗り越えられるのでしょうか。
まとめ
総理として発言するうちに、国と国民の行く末と真摯に向き合いはじめた加納。
政治のために、ではなく日本のために力を尽くす姿が周囲を変えて行く様子が胸を打つ物語です。
<こんな人におすすめ>
役者が総理の影武者として活躍する話に興味がある
信用できる政治家の物語を読んでみたい
中山 七里のファン
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ぬこ
すごいなあ。演技とはいえ
生半可な覚悟では務まらない役だな。
のこ
自分の言動ひとつに日本の未来が
かかっているのだものね。
それだけに、覚悟を決めた後の展開が
胸を打つ物語ね。
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