のこ
こちらは一人の女性が
菓子職人を目指す
『江戸菓子舗照月堂』シリーズ
第9弾よ。
ぬこ
母親がわりの了然尼が
倒れたんだろ?
なつめも心配だよな。
のこ
そうなの。そのこともあって
なつめは照月堂をやめることになるの。
ぬこ
ええっ!?やめちゃうの!?
なつめの菓子づくりはどうなって
しまうんだ!?
『宝の船 江戸菓子舗照月堂』 篠綾子 (著) 時代小説文庫
あらすじ
落合に寺を建てることになった了然尼に付き添うため、菓子舗松月堂を辞めることを決意したなつめ。
場所は変わっても菓子づくりは続けていく、と主・久兵衛に伝える。
精進を続ける松月堂だが、その菓子の価値に乗り、奪おうとする不穏な影がちらつく。
照月堂のアイデアが盗まれた!?
京都で修行を続けている安吉は、主の弟・長門が作り出した寒天菓子に驚き、その美味しさに誇りを感じていました。
長門の「江戸偵察」希望により、安吉と他2人の職人が伴い、江戸へ向かいます。
江戸の菓子を食べ歩いた彼らは、松月堂が作る「六菓仙」とは別の「新六菓仙」という菓子があることを知ります。
裏には菓子舗の大店がついており、氷川屋の婿となった菊蔵にも因縁のある相手だったのです。
「六菓仙」の価値を利用しようとする大店に対し、松月堂が取った対応とは。
まとめ
京都から気難しい天才菓子職人・長門一行がやってきて、彼らのプライドの高さに苦笑しつつ、感心してしまいます。
江戸に刺激を与えながら様々な情報を得て、江戸と京都のお菓子を切磋琢磨しながら互いに高めていく。
彼らのプロとしての志の高さに感じ入る物語です。
<こんな人におすすめ>
店を辞めたなつめのその後が気になる
『江戸菓子舗照月堂』シリーズを読んでいる
篠綾子のファン
リンク
ぬこ
ひとまずなつめなりのペースで
菓子づくりはしていくようで
ホッとしたぜ。
のこ
京都からやってきた長門一行の
動きや、これからの照月堂がどうなるかなど、
ますます目が離せないわね。
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