こちらはアイドルを
めざした女の子の物語よ。
ほうほう。オーディション受けたり
レッスンに励んだりするの?
いいえ。ある一人の女の子が
自分の考えたコンセプトに合う
美少女をスカウトして、グループを
作り上げるところから始まるの。
アイドルを目指しているけど
プロデューサーでもあるわけか。
珍しいアイドルだな。
『トラペジウム 』 高山 一実 (著) 角川文庫
あらすじ
高校一年生の東ゆうはあるプロジェクトを実行するため、他校へと訪れた。
人の目を惹きつける容姿とキャラクターを求める彼女のプロジェクトとは「アイドルグループをつくること。
東エリアからは自分が、続いて西、南、北と各エリアから美少女を見つけ出し、彼女らと絆を深める。
一方で、自分たちの露出方法をあれこれと考える東だが…。
聖南テネリタス女学院に通う、お蝶夫人のような華やかな容姿を持つ竜崎麗香。
西テクノ工業高騰専門学校に通う小柄で圧倒的な「かわいさ」を持つ大河くるみ。
城州北高校の色気漂う整った顔立ちの亀井美嘉。
東の思惑により集まった4人は、ボランティアのイベントに参加をしたりして絆を深めていきます。
ここにも「アイドルは過去を探られるから、ボランティアをやっておいた方がいい」という東の計算も入ってのことなのですが…。
東は何とかして4人をメディア露出したいと考えています。
そこへ、ある番組の取材をきっかけに一人の若きADと知り合います。そこから彼女たちの運命は新たな道へと動き出すのです。
まとめ
アイドルになるために戦略を立て実行していく東はまっすぐな部分があり、行動力もあります。
時にその情熱が空回りしてしまうこともあるけれど、自分と自分の夢を信じて突き進む姿に応援したくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
仲間を集めてアイドルを目指す女の子の物語に興味がある
アイドルを目指す女の子の頭の中を知りたい
高山 一実のファン
友情あり、「生き方」の模索であり。
なかなか深いな。
夢に向かって走り続けることの大切さを
教えてくれる物語ね。
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