のこ
こちらは新聞記者である友人の
死に疑問を持った警察広報職員と
同期の刑事が事件を調べるお話よ。
ぬこ
ふうん。広報職員ということは
操作したりする人はないんだな、
本来は。
のこ
そうなの。だから同期の
刑事と調べていくのだけど
背後に大きな闇の存在を
感じはじめるの。
ぬこ
ほお〜〜。
大きな闇ってどんなんだろう。
気になるな。
『朽ちないサクラ』 柚月 裕子 (著) 徳間文庫
あらすじ
ストーカーの被害に遭っていた女性が殺された。
警察による怠慢であると新聞にスクープ記事を出され、警察広報職員の泉は、親友であり新聞記者である千佳を疑う。
自分ではない、と主張する千佳は、数日後、死体となって発見された。
泉は、警察学校の同期、磯川刑事とともに、独自で事件の調査を始めるのだが…。
ストーカーの被害届受取りを先伸ばしし、慰安旅行に行っていた。
こんな記事を書かれ、警察は苦情の嵐。当該新聞の記者である千佳ではないかと、泉は本人に詰め寄ります。
千佳は自分ではない、裏に何かあるはずだと泉に言葉を残し、数日後に川で遺体となって発見されます。
磯川刑事と調査を進めるうちに、泉は背後にある大きな闇の存在を感じはじめます。
まとめ
警察と公安、それぞれの守るべき基準、そして命の重さ。
正義の価値観の違いによっては一人の人間の命が失することも厭わないあり方に背筋が冷たくなります。
と同時に、一人の命の重さを身に沁みて感じる刑事が存在することの大切さを気づかせてくれる物語です。
＜こんな人におすすめ＞
警察と公安をめぐる闇を描いた話を読んでみたい
正しいことは何かと葛藤する警察職員を描いた話に興味がある
柚月 裕子のファン
リンク
ぬこ
人の命の扱いが立場や状況に
よってこんなに変わるとは…。
のこ
正義の価値観が異なることで
起こる悲劇があるのよね。
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