実業之日本社文庫

イラストブックレビュー

少女たちの夢と憧れを美しい小箱につめこんで

『彼方の友へ』伊吹 有喜 (著) のイラストブックレビューです。老人施設で過ごす名倉波津子は、小さな箱を手渡された。箱を開けると、チューリップやヒマワリなどの花が一輪ずつ描かれた、色鮮やかなカードが入っていた。波津子の記憶は七十年前へと呼び戻されていく。
イラストブックレビュー

爆弾を抱えた彼女に隠された秘密とは

『崩れる脳を抱きしめて』知念 実希人 (著)のイラストブックレビューです。広島から神奈川の療養型病院へ実習になってきた研修医の碓氷は、脳腫瘍の女性患者・ユカリと出会う。実習期間を終え、広島に戻った碓氷が耳にしたのはユカリが亡くなったという知らせだった。
イラストブックレビュー

繋がりたい思いと、つながっている思い

『桜の下で待っている』彩瀬 まる (著)のイラストブックレビューです。郡山、仙台、花巻。桜前線が北上する4月、新幹線で東北の地へと向かう男女5人の先で待つものとは。複雑に絡まり揺れる思いを描く。
コラム

【秋の夜長に読みたい小説10選】

【秋の夜長に読みたい小説10選】秋の夜長にぴったりの小説を10冊選んでみました。物語の世界観に浸ってみてください。
イラストブックレビュー

電車が止まる台風の夜に起こる感動のドラマ

『終電の神様 台風の夜に』阿川 大樹 (著) のイラストブックレビューです。嵐によって電車が止まる状況のなか、神様のいたずらか、彼らの運命が変わっていく。台風のために終電がくりあがった夜に起こる物語。
イラストブックレビュー

自分が輝ける場所は自分で作り出せる

『よろこびの歌』宮下 奈都 (著)のイラストブックレビューです。声楽を志す玲は、音大付属高校の受験に失敗し、新設女子校の普通科へ。同級生との関わりを拒み、母へのコンプレックスを拭えない玲だったが、構内合唱コンクールを機に少しずつ変わっていく。
イラストブックレビュー

喪われたあの頃の上に、俺たちはいる

『モーニング』小路幸也(著)のイラストブックレビューです。親友の葬儀を終え、集まった四人の男のうち一人が「これから俺は自殺する」と言う。彼を思いとどまらせるべく、皆で東京へ向かうロングドライブが始まった。
イラストブックレビュー

始発を待つ夜に起こるささやかな奇跡

『終電の神様 始発のアフターファイブ』阿川 大樹 (著) のイラストブックレビューです。終電が出た後、始発を待つ都会の夜で起こる、ささやかだけれどかけがえのない奇跡のような出来事を描く五つの物語。
イラストブックレビュー

仮面の男の正体と、病院の闇を暴くことができるのか

『仮面病棟』知念 実希人 (著)のイラストブックレビューです。医師の秀悟が当直バイトを引き受けた病院に、血を流した女性を連れ、ピエロのマスクを被った男がやってきた。手には拳銃を持って…。コンビニ強盗犯らしきこの男は朝までこの病院に立てこもると言う。警察へ何とか知らせようとする秀悟に対し、引き止める委員長が隠そうとする病院の秘密とは。
イラストブックレビュー

終電から動き出す人生のドラマ

『終電の神様』阿川大樹 (著)のイラストブックレビューです。人がひしめく最終電車が、人身事故のために運転を見合わせ。それぞれの目的地に向かおうとしていた乗客たちは、この停車をきっかけに自分自身に起こっている出来事に思いを馳せ、そしてまた次の一歩を見つけ、進んでいく。