文春文庫

イラストブックレビュー

「食べること」とはこんなにも多彩で豊かなのだ

『かきバターを神田で』下田 昌克 平松 洋子 (著) のイラストブックレビューです。熱いバター醤油にまみれた立派なかき、清らかなせん切りキャベツ。熱い鍋肌にへばりつかせてふわっと焼いた羊肉に癒されるジンギスカン。料理店の味から家庭の味まで、あらゆる美味しいものに心弾ませるエッセイ。
イラストブックレビュー

ワインの味わいとともに広がっていく世界

『東京ワイン会ピープル』樹林 伸 (著)のイラストブックレビューです。不動産会社に勤める桜木紫野は、同僚から誘われ、ワイン会に参加し、織田一志というベンチャーの若手旗手と出会う。ワインに対する紫野の感性に興味を持った織田は、別のワイン会に紫野を誘うが、ある事件が起きて…。
イラストブックレビュー

追い詰められたのは私?それとも…

『スタフ staph』 道尾 秀介 (著) のイラストブックレビューです。夫に浮気され、バツイチとなったアラサーの夏都。海外で働く姉の息子で中2の智称を預かり、ぎりぎりの生活の中で移動デリの仕事を続けている。ある日、夏都は中学生アイドル・カグヤのファン達に車ごとさらわれてしまい…。
イラストブックレビュー

煌びやかなショーや会見の舞台裏

『東京會舘とわたし 下 新館 』辻村 深月 (著)のイラストブックレビューです。東京會舘は、井上靖や三島由紀夫らの小説に描かれ、越路吹雪は多忙ながらも會舘でのショーには出演していた。70年代はじめに改装、平成では震災の夜、帰れない人々を受け入れた。その翌年には、万感の思いで直木賞受賞会見に臨む作家がいた。
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歪んだ価値観の本当の被害者は誰なのか

『昨日がなければ明日もない』宮部 みゆき (著)のイラストブックレビューです。「私の子供が殺されそうなの」。中1の娘とともに杉村探偵事務所を訪れた29歳のシングルマザー・朽田美姫。小学一年生の息子、竜聖が事故に遭い、入院中なのだという。表題「昨日がなければ明日もない」ほか二編を収録した、杉村探偵とちょっと困った女たちの事件簿。
イラストブックレビュー

東京會舘から見る 大正、昭和の時代

『東京會舘とわたし 上 旧館』辻村 深月 (著)のイラストブックレビューです。大正11年、社交の殿堂として丸の内に創業した東京會舘。戦前のクラシック演奏会、戦中の結婚披露宴、戦後に開発されたオリジナルカクテル、クッキングスクールの開校。震災やGHQの接収などの荒波を経て、東京會舘へ訪れた人々とそこで働く人々の姿を描く。
イラストブックレビュー

池袋から社会の闇を映し出す

『裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII』 石田 衣良 (著)のイラストブックレビューです。真冬の池袋で、半日働いて10万円以上という超高給アルバイトの情報が流れる。募集に使われた闇サイト運営や、アルバイトの本当の目的をさぐるべく、マコトたちは池袋の街を駆け回る。
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ロボットもつらいよ!?残念ロボットが巻き起こす事件

『お騒がせロボット営業部! 』 辻堂 ゆめ (著) のイラストブックレビューです。メガシステムテクノロジー株式会社が社運をかけて開発したロボット、通称「パティ」は残念な性能。しかし営業の朝香はノルマを達成するべく必死に売り込むのだが。
イラストブックレビュー

無双の女社長、中島ハルコが人の悩みをぶった斬る!

『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』 林 真理子 (著) のイラストブックレビューです。金持ちなのにドケチ、口が悪くて超パワフル。そんな女社長、中島ハルコのもとには、なぜか悩みを抱えた人が相談にやってくる。
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「東大」という看板を背負った若者たちの階級意識

『彼女は頭が悪いから』 姫野 カオルコ (著) のイラストブックレビューです。横浜市の北、青葉区で生まれ育った美咲は、公立高校を出て水谷女子大へ。一方、都心に生まれ、国立附属高校から東大に入ったつばさ。二人はあるイベントで知り合い恋に落ちた、はずだったのだが。