小説・人文

イラストブックレビュー

やり直したい人生の分岐点はいつですか?

『後悔病棟』垣谷 美雨 (著)のイラストブックレビューです。末期のがん患者を担当する医師、早坂ルミ子。ある日、病院の中庭で拾った聴診器を使うと、何と患者の本当の気持ちが聴こえてくる。しかも患者が望む「もうひとつの人生」も見ることができるのだった。
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「一生の思い出」になるおもてなし

『京都スタアホテル』柏井壽 (著)のイラストブックレビューです。『京都スタアホテル』は、百二十年の歴史を持つ老舗ホテル。館内レストランバーの支配人である、勤続三十三年のベテラン、北大路直哉は、館内レストランに訪れるお客様に満足していただけるよう、心をつくす。
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「毒親」の「毒」とは?親を理解できない苦しみを描く

『謎の毒親』姫野 カオルコ (著) のイラストブックレビューです。母の一周忌をすませた週末、光世は大学時代に通っていた文容堂書店へ、数十年ぶりに訪れた。店に貼られていた「城北新報」の相談コーナーへ、自分が両親から受けた様々な行為について相談してみようと思いつく。
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元敏腕報道マンが追うのは怪奇現象!?

『チャンネルファンタズモ』加藤 実秋 (著)のイラストブックレビューです。メジャーキー局報道部のディレクターとして活躍した深見百太郎はトラブルに巻き込まれ退社。新たに就職したのはオカルト番組専門放送局、チャンネルファンタズモだった。
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季節を感じ、心に寄りそう酒を出してくれる店

『酒の神さま バー・リバーサイド(3) 』吉村喜彦 (著)のイラストブックレビューです。多摩川のほとりにある「バー・リバーサイド」。心に沁みていく酒とフードの味わいを感じながら、夜が更けていく。
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ぽっかりと空いた穴を抱えて、生きていく

『骨を彩る』彩瀬 まる (著) のイラストブックレビューです。十年前にがんで妻を亡くした津村は、中学生の娘と二人で暮らしている。心揺れる女性に出会ったが、妻が夢の中にあらわれるようになった。妻の姿を見るたびに手の指が1本ずつ減っていた。
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「家族」とは愛という名のバトンをつないでいくこと

『そして、バトンは渡された』瀬尾 まいこ (著) のイラストブックレビューです。高校二年生の森宮優子は、二十歳離れた父親、森宮さんと二人暮らし。優子は幼い頃に母を亡くし、父親とも海外赴任を機に別れ、継母との二人暮らしを選んだ。
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自分が自然の一部だった頃の記憶

『妻が椎茸だったころ』中島京子 (著)のイラストブックレビューです。亡くなった妻のレシピ帳には「私は私が椎茸だったころに戻りたいと思う」と書かれていた。慣れぬ手つきで乾物の椎茸を煮て、妻が生前に予約を入れていた料理教室へ参加した泰平なのだが。
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ワインとともに成長していく双子の物語

『月のぶどう』寺地 はるな (著)のイラストブックレビューです。大阪で、曽祖父の代から続くワイナリーを営み、発展させてきた母が亡くなった。仕事のできる母を目標にしてきた姉の光実は、あらゆる事から逃げてきた弟の歩とともに家業を継ぐことを決意する。
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泣きたい夜のお供にどうぞ

『ちびねこ亭の思い出ごはん』高橋 由太 (著)のイラストブックレビューです。千葉の内房にある、小さな看板猫がいる食堂「ちびねこ亭」。この店は使者と再開できるという。恋人からプロポーズを受けた女性は、亡くなった母へ会いにちびねこ亭を訪れる。