あの有名人が容疑者に!?帝大教授の推理が冴える

『東京帝大叡古教授』 門井 慶喜 (著) 小学館文庫

あらすじ

明治三十八年。一人の十八歳の青年が熊本から東京にやってきた。呼び出され、訪れた帝大の附属図書館で、高梨教授が亡くなった。病死か、毒による他殺か。宇野辺叡古教授とともに、青年・阿蘇藤太は周辺を探り始めるのだが…。

「知の巨人」である叡古教授の推理

「自分が最も疑わしい人間」と自らハッキリと述べる叡古教授のために、新聞記者とともに殺害された教授の身辺を探る藤太。彼らが調べてきた情報をもとに、幅広い知識と深い思考力で、叡古教授は推理を働かせます。やがて第二の殺人が起こり、事件は思わぬ展開に…。

まとめ

なんと夏目漱石までもが容疑者として出てきます。エキセントリックだが優秀な頭脳を持つ漱石に、教授も一目置いているようです。明治時代に活躍した人物たちが事件に巻き込まれて動き回っている様子に何だかワクワクします。そして驚きのラストでは、この師にしてこの弟あり!と思わず嘆息を漏らす物語です。

<こんな人におすすめ>

明治時代の東大(帝大)や街の様子に興味がある
夏目漱石などが登場する推理小説を読んでみたい
門井 慶喜 のファン

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