『螺旋の手術室』 知念 実希人 (著) 新潮文庫
あらすじ
手術中に不可解な死を遂げた父。その手術に助手として立ち会っていた医師であり、息子である裕也は、父の死に疑問を感じ、自ら調査をはじめる。ところが、父をはじめとした大学付属病院の教授候補者やその関係者たちが、突然死や何者かに殺されて…。事件の真相に驚愕する医療ミステリー。
手術中の父の死からはじめる、不可解な連続死
通常であれば30分で終わる、ごく簡単な手術中、裕也の父・真也は失血死しました。現場に医師として入っていた祐也はショックを受け、その死に不審なものを感じ、調査を始めます。父も候補であった教授選に関わる人間たちが死んでいく中、父親にまつわる過去の秘密、妹の結婚への妨害など様々な不穏な空気が漂います。
まとめ
リアルな手術描写、家族との確執や複雑な思いが、モザイクのように絡まり、描きあがるラストには鳥肌が立ちます。医師として、人間として悩み、真実を求める慟哭の医療ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
医療事故から始めるサスペンスミステリーに興味がある
予想外のどんでんがえしが待ち受ける物語を読みたい
知念 実希人のファン
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