医者、ナース、ヤクザ、作家、登山家。各界プロたちの死生観。

『プリズンホテル〈3〉冬』  浅田次郎(著)  集英社文庫

「BOOK」データベースより

阿部看護婦長、またの名を“血まみれのマリア”は心に決めた。温泉に行こう。雪に埋もれた山奥の一軒宿がいい…。大都会の野戦病院=救命救急センターをあとに、彼女がめざしたのは―なんと我らが「プリズンホテル」。真冬の温泉宿につどうのは、いずれも事情ありのお客人。天才登山家、患者を安楽死させた医師、リストラ寸前の編集者。命への慈しみに満ちた、癒しの宿に今夜も雪が降りつもる。

個性豊かなメンバーから垣間見える死生観

ヤクザが運営する「プリズンホテル」第三弾。人を殺した医者、多くの命を救ってきた救急病院のナース。世界的に有名な登山家。

死にたい者、生かしたい者、死なせてあげる者、死を恐れぬ者…。

それぞれが見せる「生き方」は正解も不正解もありません。彼らの生きてきた証はその氷壁に打ち付けるハーケンの音のように響いているのです。

まとめ

息をつかせぬ怒涛の展開にページをめくる手が止まらず、一気読み必至の一冊。時間がある時に読むことをお勧めします。

<こんな人におすすめ>

プリズンホテル1、2を読んだ人
笑いあり、涙ありの物語が好きな人
浅田次郎ファン

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


にほんブログ村


書評・レビューランキング

コメント