新しい価値観に出会う ときめき満載のパリとアート

『ロマンシエ』    原田 マハ (著) 小学館文庫

あらすじ

アーティストの卵、遠明寺美智之輔は、同級生の高瀬君へ恋心を抱く乙女な男子。思いを伝えることなく、美大を卒業後パリへアート留学する。バイト先で声をかけてきた女性は、なんと美智之輔が長年ファンであるハードボイルド小説の作家だった!!しかし、彼女はもう小説を書かないと言う。

乙女な男子、美智之輔のパリでの暮らし

見た目はおしゃれな美青年の美智之輔。しかし中身は妄想が炸裂する乙女な男子です。ふとしたキッカケで大好きな小説の作家と知り合い、大興奮。きゃ〜、はわわ…と乙女にあたふたする姿も可愛い美智之輔です。

作家が身を寄せているリトグラフ工房の空気に心をわしづかみにされる美智之輔は、作品づくりにも取り組みます。彼の恋心、アートへの向かい合い方、敬愛する作家の今後はどうなっていくのでしょうか。

まとめ

セクシュアルな面よりも、美智之輔という人間そのものと接してくれるパリの街と周囲の人々に出会い、それまで鎧のように身にまとっていた価値観から解放され、美智之輔はのびのびと生き、それが作品にも生きていくのです。笑って泣いて、新しい明日が見えてくる物語です。

<こんな人におすすめ>

乙女な男子がパリで恋やアートに頑張る姿を描いた話を読んでみたい
パリとアートが人にどんな影響を及ぼすのか興味がある
原田 マハのファン

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