『おまけのこ』 畠中 恵(著) 新潮文庫
「BOOK」データベースより
一人が寂しくて泣きますか?あの人に、あなたの素顔を見せられますか?心優しき若だんなと妖たちが思案を巡らす、ちょっと訳ありの難事件。「しゃばけ」シリーズ第4弾は、ますます味わい深く登場です。鼻つまみ者の哀しみが胸に迫る「こわい」、滑稽なまでの厚化粧をやめられない微妙な娘心を描く「畳紙」、鳴家の冒険が愛らしい表題作など全5編。
屏風のぞきが、嫁入り前の女性の悩みに耳を傾ける
心やさしき若だんなと妖たちが、江戸の町を舞台に活躍する「しゃばけ」シリーズ第4弾。
厚化粧がやめられない微妙な娘心を描いた「畳紙」、鳴家の冒険を描いた「おまけのこ」など全5編の物語。
厳しい祖父母に育てられた化粧問屋の娘、お雛。結婚も決まり、薄化粧にしたいと思うが、どうしてもできず…。
まとめ
妖である屏風のぞきが夜毎彼女のもとに訪れて話を聞いてやるのだが。普段は冷めていて皮肉屋な妖が、複雑な女心に振り回されつつ、優しい一面を見せてくれます。愛されている事実に気づくお雛にもホロリとなる物語です。
<こんな人におすすめ>
妖(あやかし)の屏風のぞきが好き
人の優しさを感じる物語を読みたい
「しゃばけ」シリーズが好き
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