『トーキョー・クロスロード』
濱野 京子 (著) ポプラ文庫ピュアフル
あらすじ
「別人に変装して、ダーツに当たった山手線の駅で降りてみる」これが休日の栞のひそかな趣味。
そこで出会ったかつての同級生、耕也と、なぜか縁が切れなくて。高校生の「今」を鮮やかに描く、フレッシュで切ない青春物語。
優等生である自分に馴染めない栞
優等生で押し付けることなく面倒見のいい栞。そして中3の半年だけ同じクラスだった耕也。
自分の気持ちに目を向け、そらし、抑えようとするにも、会ってしまえば喜んでいる自分をどこかに感じる。
こうした栞の気持ちが丁寧に描かれています。
彼女の優しさや感性がとても瑞々しく、読者の共感を誘います。
まとめ
自分の本当の気持ちに無自覚で気まぐれな耕也の行動に振り回される栞。
それでも表面的でなく、引力のように惹きあうふたりがどうなっていくのか。
手の届かない人を好きになった、そんな自分の一部分が削げ落ちたような悲しみを持った少女の、青春恋愛物語。
<こんな人におすすめ>
高校生の甘くない恋愛物語を読みたい
東京の街とジャズが流れる青春小説を読んでみたい
濱野 京子のファン
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