のこ
「読んで」と渡された物語が
途中で終わっていたらどうする?
ぬこ
おお〜 そりゃ気になるな!!
自分で結末考えちゃうなあ。
のこ
こちらはまさにそんなお話よ。
北海道を旅行する年齢も立場も
様々な人が、手渡された物語のラストを
考えていくの。
ぬこ
なるほど〜。今置かれている状況によって
人それぞれのラストを迎えそうだな。
『物語のおわり』 湊 かなえ (著) 朝日文庫
あらすじ
病の宣告、就職内定後の不安、子供の反発…。様々な悩みを抱えて北海道へと旅に出た彼らは、その旅の途中で書きかけの小説を手渡される。その小説が迎える本当のラストとは。
田舎のパン屋の娘が小説家を目指し、婚約者に反対されたのだが…。そんなストーリーの小説が北海道へ一人旅をする人々の手から手へと渡っていきます。
まとめ
「自分だったらこんなラストにする」と考えるうちに、自分の抱える問題を客観的に眺め、答えを見つけていく旅人たち。一つの話が、読む人の目と心を通して新しい物語として生まれます。北海道の美しい風景、旅人のふれあい、そして「夢」。それらが素敵に絡み合う、心が温かくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
物語によって生き方の「答え」を見つけていく話を読みたい
人と人とのつなりをあたたかく描く話が好き
湊 かなえ のファン
リンク
ぬこ
俺だったら、彼女は小説家として成功するね!
俺の中に「失敗」の文字はないのだ!!
のこ
(…失敗と感じたことがないのでは。)
自分だったらどんなラストにするだろうと
考えながら読むのも面白いわね。
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コメント