2020-10-12

イラストブックレビュー

その祈りは 海の波間を漂う

『九年前の祈り』小野 正嗣 (著)のイラストブックレビューです。三十五歳になるさなえは、幼い息子を連れてこの海辺の小さな集落へ戻ってきた。息子を持て余しながら、さなえが思い出したのは、さっちゃん姉の9年前の祈りだった。
イラストブックレビュー

現実と創作の世界が錯綜した 言葉の迷宮へようこそ

『ルドヴィカがいる』平山 瑞穂 (著)のイラストブックレビューです。作家の伊豆浜はヒット作にめぐまれず、フリーライターをしながら生計を立てている。世界的ピアニストの取材先で出会ったのは、不思議な言葉を操る謎の女性だった。
イラストブックレビュー

宝箱の中でひっそりと繊細な輝きを放つような物語

『銀の匙』 中 勘助 (著) のイラストブックレビューです。明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の姿を繊細かつ色鮮やかに描く。