あの人といっしょに食べたいごはんをもういちど

のこ
のこ

亡くなった人に会える食堂が

あるんですって。

ぬこ
ぬこ

えっ!そいつはすごいな。

俺を可愛がってくれた

ばあちゃんにも会えるかな。

のこ
のこ

こちらは亡くなった人との思い出のご飯を

食べていると、その人の声が聞こえてくる

という物語なの。

ぬこ
ぬこ

何それ 読む前から

泣きそうだぜ…(T-T) ウルウル

『ちびねこ亭の思い出ごはん 黒猫と初恋サンドイッチ』 

高橋 由太 (著) 光文社文庫

あらすじ

千葉の内房にある食堂「ちびねこ亭」は死者と再会できる場所なのだという。話を聞いてやってきたのは、三ヶ月前に兄を亡くした琴子。自分を庇って命を落とした兄に対し、悲しく、申し訳ない気持ちでいっぱいだった彼女の前に料理が出てきたとき、不思議な出来事が起こる。

看板猫と優しげな青年が営む「ちびねこ亭」

ヨットハウス風のゆったりとした木造建築。茶ブチ柄のかわいい看板猫と、華奢な眼鏡の似合う青年・櫂で経営する「ちびねこ亭」。

ここの「思い出ごはん」を食べると死者の声が聞こえるのだとか。兄に会いたい、話を聞きたいと思っていた琴子の前に出されたのは「アイナメの煮付」。

兄との思い出が湧き上がり、気がつくと背の高い白い影が店に入ってきます。そしてなつかしい声が聞こえてきたのです。

まとめ

兄の人生が自分の生で終わってしまったと思い、苦しんできた琴子。兄との思い出の料理で少し心を緩めて、そして兄の思いを聞いた彼女は、これから自分はどのように生きていくのか、という方向へ目を向けます。

大切な人の死は、悲しみのあまり一歩も動けない、という状態になってしまうものです。個人との思いをつなぐあたたかな料理の湯気や香りには、遺った者たちに幸せに生きて欲しいという思いが込められているのかもしれません。

<こんな人におすすめ>

亡くなった人に会えるレストランの話に興味がある
かわいい猫と美味しいご飯が登場する話を読んでみたい
高橋 由太のファン

ぬこ
ぬこ

(゜-Å) ホロリ

ばあちゃんに会いたく

なってきた…

のこ
のこ

大切な人との記憶が

食べ物で繋がっているって

素敵なことよね。

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