のこ
こちらは太宰治や中原中也、
谷崎純一郎など名だたる作家達が
登場する物語よ。
ぬこ
文学の作家たちが登場するから
文学的な話?
のこ
それが、妖怪が登場したり
異空間に紛れ込んだりするの。
ぬこ
そんな未知との存在に遭遇した時
作家達はどんな対応をするのかな?
『妖怪と小説家』 野梨原 花南 (著) 富士見L文庫
あらすじ
小説家の太宰先生と、担当編集者の水羊。彼らのいく先には、なぜか怪奇現象が発生する。中原先生や谷崎先生も登場し、事態はますます混乱を極め…。文豪たちに起こる不思議な日々の物語。
文豪たちが現代に生きていたら…。褒められたがりの面倒な太宰。口が悪く、絵はうまいが小説としての文章は今イチな中原。美食家でにこやかだが、押しの強い谷崎。それぞれキャラがたち、冷静に太宰にツッコミを入れる水羊が全体のバランスを取っています。
まとめ
料亭にバラバラ死体が発生したり、太宰が望むままに鉛筆や料理が大量に発生したり、絵の中に迷い込んでしまったり。瞬時にその状況に馴染み、楽しむ作家たちの姿はさすがです。軽妙なやりとりながら、作家たちの創作への思いが伝わるシーンも。世界をつくり出す作家と、異世界を生きるモノたちは相性が良いようです。
<こんな人におすすめ>
文豪ファンである
怪異な話が好き
野梨原 花南のファン
リンク
ぬこ
集中するあまり怪異現象を
気にしない作家、あるある感あって
面白いな〜。
のこ
作家と編集者の会話も
テンポよく、そのやりとりも
楽しめる物語ね。
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