のこ
こちらは京都から石川の実験所に
行くことになった守田青年が
京都の仲間たちに手紙を書く、という
物語よ。
ぬこ
京都の大学といえば
インテリジェンスな空気が漂うのかな?
のこ
思わず笑ってしまうような
それでいてちょっぴりせつなくも
なるような手紙なの。
ぬこ
へえ〜?
そいつはおもしろそうだな!
『恋文の技術』 森見 登美彦 (著) ポプラ文庫
あらすじ
京都の大学院から石川の実験所へと飛ばされた大学院生、守田一郎。先輩の谷口さんに叱り飛ばされながら実験を繰り返す日々。その寂しさから文通修行をすることにして、京都の仲間達へと手紙を書きまくる。
友人の恋の相談に乗り、作家の愚痴に喝を入れ、妹に説教をし、家庭教師をしていた頃の生徒だった小学生には、大人のアレコレを伝え…。でも、本当に伝えたい相手には、ちっとも書けないのです。
まとめ
知人に宛てた手紙はユーモアたっぷりで笑いが止まりません。起こった出来事は共通ながら、相手によって口調やその伝え方を細かく変えていて、それにより知人達の姿などが鮮やかに浮かび上がってくる描写も素晴らしいです。恋文の技術はなかなか難しいものですが、誠意のこもった手紙であれば、どんなものでも嬉しいものだということが感じられる物語です。
<こんな人におすすめ>
成功確実な恋文の書き方を知りたい
おもしろくてちょっぴりせつない手紙のやりとりを読みたい
森見 登美彦のファン
リンク
ぬこ
くっ… くだらないが
つい笑ってしまう!!
のこ
同じ出来事でも、人物が違えば
受け取り方もガラッと変わる、
そんなおもしろさを味わえる
物語ね。
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コメント