2021-03

イラストブックレビュー

世界を揺るがした「スター」の光と闇

『傷痕』桜庭 一樹 (著)のイラストブックレビューです。キング・オブ・ポップと呼ばれた偉大なスターが51歳という若さで亡くなった。遺されたのは11歳の娘、「傷痕」。彼女は世界のカリスマの死をどのように乗り越えていくのか。
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会社の、仕事の正義はどこにあるのか

『七つの会議』池井戸 潤 (著)のイラストブックレビューです。大手総合電機メーカー、ソニックの子会社である東京建電で活躍する坂戸課長が、年上の部下である八角に、パワハラで訴えられた。これをきっかけに、社内で次々と問題が明るみに出る。
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彼らのおかげで日本はまわっている…かも?

『庶務省総務局KISS室 政策白書』はやせ こう (著)のイラストブックレビューです。総務省総務局、経済インテグレート・サスティナブル・ソリューション室、通称KISS室の島崎室長と部下の中村くんは、各省からたらいまわしにされた課題への提言に尽力し、時に海外の会議へと赴く。
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強盗なのに誘拐される!?ギャングの日常は大騒ぎ

『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂 幸太郎 (著)のイラストブックレビューです。嘘を見抜く能力を持つ男・成瀬は、刃物男騒動に巻き込まれ、体の中に極めて正確な時計を持つ由紀子は、謎の招待券の真相を追う。天才スリの久遠は誘拐事件に巻き込まれ、犯人に捕らわれてしまい…。
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大切なものを失くしてしまった心を癒す ペンギンの役割

『ペンギン鉄道なくしもの係』名取 佐和子 (著)のイラストブックレビューです。電車での忘れものを保管、管理する遺失物保管所は油盥線の終点の海峡間駅にある。無人改札の小さな駅で、担当の赤い髪をした守保と、彼のかたわらには一羽のペンギンがいる。
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「飼う」ことと人生は響き合っている

『飼う人』柳 美里 (著)のイラストブックレビューです。職場で知り合い、結婚して10年になる夫婦。子供はいない。妻はベランダの鉢に止まっている毛虫を発見し、飼うことにした(「イボタガ」)。ほか、ギリギリのところで暮らす人々と、彼らが「飼う」ものと交流を描く4つの物語。
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生きていればこそ、その愛にたどりつける

『生きてさえいれば』小坂 流加 (著)のイラストブックレビューです。ずっと入院している叔母、春桜(はるか)が、出せずにいる手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。春桜のために、この手紙を届けようと、12歳の千景は、1人で東京から大阪へと向かう。
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ツラいのは仕事ですか?それとも・・・上司?

『今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います』夕鷺 かのう (著)のイラストブックレビューです。上司・岸本から嫌がらせを受け続けている玲美は身も心も疲れ切っていた。縁切り神社に出かけ、お参りをした日から、上司を殺すための準備をする夢を見るようになる。
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町のトラブルを解決するのはお気楽な遊び人

『まんまこと (文春文庫) まんまことシリーズ 1』畠中 恵 (著)のイラストブックレビューです。江戸は神田。町中で揉め事が起こると、町名主が裁定を行う。町でも有名なお気楽ものであり、町名主の跡取り息子である麻之助が、父の代理として揉め事を裁定することになったのだが。
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あなたの意識は本当に自分のものですか

『月の裏側』恩田 陸 (著)のイラストブックレビューです。九州の水郷都市で、老女の失踪事件が相次いで発生した。いずれも堀に面した一軒家に住み、数日後に突然戻り、失踪中の記憶を失っていた。事件に興味を持った元大学教授、協一郎らは調査を進めるうちに異様なものを目撃する。