のこ
こちらは夜明けの牛丼屋で
起こる出来事を描く物語よ。
ぬこ
夜明けの牛丼屋?
客も少なそうだけど。
のこ
アルバイトをしている男性の
友人の彼女だという女性がやってきて
お金がなく、何も食べていないので
助けて欲しい、というの。
ぬこ
なんじゃそりゃ。
いちアルバイト店員としては
どうにも対処しかねるよな。
そんでこの状況はどうなったんだろう?
『四百三十円の神様』 加藤 元 (著) 集英社文庫
あらすじ
牛丼屋のアルバイトをしている岩田。夜明けの時間帯、眠気と闘う岩田のもとへやってきたのは、同じアルバイト仲間の彼女だという派手な女。
「助けて」という彼女の願いとは。
いろんな「気づきの瞬間」を描く珠玉の短編集。
夜明けの牛丼屋にやってきたお女は同じバイト仲間の西崎の彼女であり、西崎が財布を持って出て行ってしまい、昨日から何も食べていないため助けてほしいと言う。
困惑する岩田に助け舟を出してくれたのは一人の中年男性。
彼女の分をおごってくれるというのです。
神様みたいな人、と言う彼女の言葉に、岩田は子供時代、自分が思っていた神様へと思いを馳せる。
まとめ
神様は案外近くにいるのかも。日常の中からほんのりと輝く「気づき」を得た人々たちの姿は、とても身近に感じ、心地よい余韻が残る物語です。
<こんな人におすすめ>
日常に潜む「気づきの瞬間」を描いた話を読みたい
いろんなものを抱えながらも生きていく感動の物語が好き
加藤 元のファン
リンク
ぬこ
うわっ 人;ω;)感動した・・
のこ
神様というのは案外
近くにいるのかもしれないわね。
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