2021-04

イラストブックレビュー

不条理すぎる世の中に「もう帰りたい」と叫ぶ

『僕たちはもう帰りたい』さわぐちけいすけ (著)のイラストブックレビューです。付き合い残業、板挟み、無茶ぶり上司、非効率…。年齢も立場も異なる人々が胸に抱く強い思い。スナック「もう帰りたい」には、今日もそんな思いを抱えたお客が集まる。
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アホと戦うのは時間のムダ!味方につけて楽しい日々

『まんがでわかる 頭に来てもアホとは戦うな!』田村耕太郎(著)のイラストブックレビューです。飲食店を運営する会社の企画営業部で働き、入社四年目となるひとみ。社内には、仕事を邪魔するアホばかり。ひとみはコミュニケーションコンサルタントの梶から「やっかいな人物を動かす方法」を教えてもらう。
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フニャッとした猫丸先輩が謎を解く本格ミステリ

『日曜の夜は出たくない【新版】』倉知 淳 (著)のイラストブックレビューです。仔猫みたいなまんまるな目、やわらかな前髪、小柄で年齢不詳な猫丸先輩。「だいたいお前さん達は想像力ってもんが足りなさすぎるよ」そう言い放ち、未解決の事件をロジカルな推理で解いていく。
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何物でもない自分にヒリつく痛みを感じる季節を描く

『僕はかぐや姫/至高聖所』松村 栄子 (著) のイラストブックレビューです。進学校の女子高で、自らを「僕」と称する文芸部員たち。17歳の魂のゆらぎを鮮烈に描き出す。
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眠りに現れるのは心に刺さって抜けない棘

『猫まくら 眠り医者ぐっすり庵』泉 ゆたか (著) のイラストブックレビューです 。茶問屋の娘として育った藍は、相次いで両親を亡くし、眠れぬ日々が続いていた。ある時、藍は猫のねうに導かれ古びた小屋にたどり着くとそこには身体を丸めて眠っている兄の姿が。そして兄とともに眠れない人々を看る養生所を開くことになったのだが。
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強烈!でもクセになる「取扱注意」な短篇集

『グローバライズ: GLOBARISE』木下 古栗 (著)のイラストブックレビューです。外国人に道案内をする僧侶、駅前の広場で演説する青年に向かって怒鳴る中年男性、回転寿司に訪れたベトナム人が店で見たものなど、緻密な描写で爆発的な瞬間を描く十二篇を収めた短編集。
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貴方の食欲を減退させる「逆ソムリエ」にご用心

『君がいない夜のごはん』穂村 弘 (著)のイラストブックレビューです。歌人が日常の中に見出した「食べ物」を綴るエッセイ集。食べ放題におののき、「ダサい食べ物」を恐れ、脳内に現れる「逆ソムリエ」の声から逃げる、驚きと笑いに満ちた58のエッセイ。
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泊まれる駅で生まれる 旅先でのひとときのドラマ

『駅に泊まろう!』 豊田 巧 (著) のイラストブックレビューです 。ブラックな居酒屋チェーン店の店長だった桜岡美月は、会社にほとほと嫌気がさし、辞表を叩きつけたあと、東京駅から新幹線のグランクラスへ乗りこみ、到着したのは北海道。祖父から譲り受けたコテージのオーナーとしての新生活がはじまる。
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悪意のブラックホールに呑み込まれる恐ろしさ

『リカ』五十嵐 貴久 (著)のイラストブックレビューです。印刷会社に勤める42歳の会社員・本間は、ほんの出来心からはじめた出会い系のサイトで「リカ」と名乗る女性と知り合い、メールのやりとりをする。しかし「リカ」はとんでもない化け物だった。
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顕れたイデアが現実の世界で動き出す

『騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(下) (新潮文庫)』村上 春樹 (著)のイラストブックレビューです。ある夜、画家である「私」の前に顕れたのは「騎士団長殺し」という題の絵に描かれた人物と同じ姿をした「イデア」だった…。