のこ
こちらは、家の物置で小さな骨を見つけた
女性を描く物語のほか、家族の歪みを描く
短編集よ。
ぬこ
小さな骨?死産だった
赤ちゃんとか?
のこ
女性の夫と義母は亡くなって
いるの。義母が生んだのか、
だとしたら父親は誰なのか、と
いろいろと考えるのよ。
ぬこ
え、それって、ひょっとして…?
『夫の骨』 矢樹純 (著) 祥伝社文庫
あらすじ
夫の孝之が山で遭難し、亡くなってから一年が経った。ふと思いたち、物置の整理をしたところ、小さな桐箱に入った乳児の骨を見つける。二年前に亡くなった義母が産んだのか、子供の父親は誰なのか。猜疑心に囚われた私は…。表題作「夫の骨」ほか家族の歪みを描く九つの短編集。
遺品からでできた乳児の骨。なぜ供養されなかったのか。後妻であった義母が孝之へ向ける絡みつくような視線、そして孝之が義母へ向けるそっけない態度…。義母と孝之の子供なのか?と誘導されるも真実は予想外のもので、背筋が冷たくなったり、安堵したり、悲しくなったりと、様々な感情が押し寄せてきます。
まとめ
他にも家族のブラックな面から「こんな状況なのか?」と誘導されるのですが、ことごとく予測を裏切る結末です。愚かでしたたか、絶望と希望など、一冊で多彩な感想を味わえる短編集です。
<こんな人におすすめ>
イヤミスが好きだ
どこに着地するのかわからない物語に興味がある
矢樹純のファン
リンク
ぬこ
うおお 予想外の結末の連続!!
のこ
角度が違っただけで
家族のいろんな面が
見えてくるものなのね。
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