のこ
こちらは丸の内にある『東京会館』
の建物と人々を描いた物語よ。
ぬこ
社交の殿堂!!
そんな建物が日本にあるんだなあ。
のこ
この上巻では、創業時から
現在に至るまでの会館の歴史や
訪れた客、従業員たちのエピソードなどを
描いているの。
ぬこ
事実に基づいた物語ってわけか。
どんなことがあったのか
興味があるな!
『東京會舘とわたし 上 旧館』
辻村 深月 (著)文春文庫
あらすじ
大正11年、社交の殿堂として丸の内に創業した東京會舘。
戦前のクラシック演奏会、戦中の結婚披露宴、戦後に開発されたオリジナルカクテル、クッキングスクールの開校。震災やGHQの接収などの荒波を経て、東京會舘へ訪れた人々とそこで働く人々の姿を描く。
丸の内、皇居の隣にある東京會舘。
この建物と、建物に関係する人々の姿を描きたい。
そう言って、一人の小説家が社長のもとを訪れます。
そこで會舘にまつわるエピソードや資料を手に入れます。
まとめ
戦後の新カクテルが誕生した理由。戦時中に結婚式を挙げた新郎が窓に目を向けたこと。
味が落ちる事を嫌い、ひたすらに持ち帰り菓子づくりを断る頑固な菓子職人。
東京會舘を介して登場する人たちは、建物にあこがれと誇りを持っています。
そんなひたむきで強い思いが、この場所を心地よくかんじさせてくれる。
そんなふうに感じる物語です。
<こんな人におすすめ>
東京會舘の歴史や建物にまつわるエピソードに興味がある
東京會舘から見た戦前や戦後の様子を知りたい
辻村 深月のファン
リンク
ぬこ
ミルク入りジンフィズ!?
どんな味なのか超気になる〜〜(≧∀≦)
のこ
戦前の日本における「社交」が
描かれている、興味深い物語ね。
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