のこ
こちらは深夜の都会で起こる
出来事や、人との
つながりを描いた物語よ。
ぬこ
深夜の東京って何かが
起こりそうだな〜。
のこ
映画の小道具担当の女性が
タクシーを利用して
果物のびわを探し回るの。
ぬこ
深夜に??
それで出会う人や出来事って
どんなんだろう。気になるな。
『おやすみ、東京』 吉田 篤弘 (著) ハルキ文庫
あらすじ
午前一時、東京の夜では思った以上にさまざまな場所や場面で誰かとすれ違っている。
映画会社で小道具の調達をしているミツキは、深夜に「果物のびわ」を朝九時までに探すように言われ、夜のタクシー「ブラックバード」の運転手、松井に協力を求め、夜の街を探し回る。
わずかな違和感、寂しさ、記憶を抱えたものたちが夜の街でつながっていく。
深夜スーパーなどでも見つからなかったびわは、ミツキの彼氏からの助言で、実際に実が成っている木を見つけることができました。
しかしその木にはすでに先客がいて…。
こうして出会った加奈子は電話相談室につとめる女性で、数年前に弟が出て行き、行方不明であることが引っかかっています。
まとめ
こうして少しずつ、深夜の出会いで関係を持った人々が、互いの問題を共有したり解決したりしていく、大人のおとぎ話のような、少し不思議で、「つながる」安心感や静かな喜びを感じる物語です。
<こんな人におすすめ>
ちょっと不思議で幻想的な都会の夜を描いた話に興味がある
ゆるやかにつながる人々の縁を描いた話を読んでみたい
吉田 篤弘のファン
リンク
ぬこ
なんかじんわりくる話…。
のこ
ちょっぴり不思議な、でも
心が温かくなる物語ね。
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