のこ
こちらは中学生の息子の
ために奔走する母親を
描く物語よ。
ぬこ
それは困った感じの
母親だったりするわけ?
のこ
気が強くて仕事もできる。
でも息子のこととなると
冷静さを欠いてしまうの。
ぬこ
仕事できる系かあ。
他の家の親たちとうまくやって
いけるのかな?
『我ら荒野の七重奏』 加納 朋子 (著) 集英社文庫
あらすじ
出版社で文芸部の編集としてバリバリ働く陽子は、一人息子の陽介を溺愛している。
そんな陽介が中学受験に落ち、公立中学校で吹奏楽部に入るも希望のパートを持つこともできず。
落ち込む陽介の姿をみかねて陽子は立ち上がる!!
気が強くて短気。
優秀で男まさりな陽子。
しかし陽介のこととなると、どうも冷静さを欠いてしまうのです。
吹奏楽部の親の会では、裏で部を牛耳ろうとする親がいたり、非協力的な親たちのせいで苦労する役員がいたり。
まとめ
おもしろいのは、陽子が正義に燃えた聖人君子なわけでもないところです。
働く母らしく、無駄と思われる内容は即お断り。
それによってあつれきも生まれますが、必要と判断すればキッチリと謝罪し、例年以上の効率化や優れた結果を叩き出すのです。
頼りになる優秀な母ほど敵にまわしたくないものですね。
<こんな人におすすめ>
中学のPTA活動や部活について知りたい
めちゃ強い母親が活躍する話に興味がある
加納 朋子のファン
リンク
ぬこ
敵に回すとやっかいだけど
味方につけたらこれほど
心強い人物はいないな。
のこ
そのパワーは凄まじいものが
あるわね。そして「話せばわかる」
人物というのも魅力的なのよね。
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