こちらは警視庁のストーカー対策室に
持ち込まれた被害相談について
描かれた物語よ。
ストーカーか。
思い込みの激しいやつが
そういうことをするんだろう?
ところが、ストーカー行為を
したとされる人物に話を聞くと
全く異なる状況が明らかになるの。
ええ!?
そりゃいったいどういうことなんだ!
気になるぜ。
『ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係』
真梨 幸子 (著) 角川文庫
あらすじ
警視庁生活安全総務課、ストーカー対策室、特別対策ゼロ係には、多くのストーカー被害の相談事案が持ち込まれる。
全国模試一位の女子の存在が気になる優等生、熱心なファンから指輪を受け取ってしまったご当地アイドル、相手のことを知りたい、近づきたいという衝動を抑えることのできなかった者たちが迎える結末とは。
作品の映像化を目指してファンに声をかけ、お金を騙しとったとして拘置所に収容されている作家、元妻の再婚相手が妻に殺されるのではないかと心配する男性、予備校の受付のアルバイトで知り合った、医師の国家試験合格を目指す男性と付き合い、別れたがその男性からつきまとわれて困っている女性、つきまとっとつもりもない、と言うその男性…。
次から次へと様々な人物が登場し、被害者が事情を述べた後、加害者や別の人間からその出来事を語るとき、まるで違った世界が見えてくるのです。
そして予想もつかなかった「真実」も…。
まとめ
ある人物や事象に目を引きつけておいて、驚きの事実をパッと出す。
感情もシーンとして盛り上げておいてハシゴを外されるような衝撃があります。
本書における「本当の被害者」は誰だったのでしょうか。
読み終わった方同士で感想をシェアしてみるのも楽しいかもしれませんね。
<こんな人におすすめ>
ストーカーを題材にしたイヤミス小説を読んでみたい
歪んだ愛の形によって起こる事件に興味がある
真梨 幸子のファン
ひょえ〜
反転に次ぐ反転!!
最初の印象と全く違う!!
見る角度によって「事実」は
ここまで違ってしまうのね。
この作品の「本当の被害者」は
いったい誰だったのかしら。
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