凶悪な犯罪を犯した者の居場所と社会のあり方

のこ
のこ

こちらはスクールカウンセラーを

している女性と殺人衝動を抱えていると

打ち明ける男子高校生のお話よ。

ぬこ
ぬこ

殺人衝動があると言われたら

カウンセラーはどうやって

対応するわけ?

のこ
のこ

カウンセラー自身も迷い、

戸惑いながらせっしているわ。

そんな時、過去に凶悪な事件を

起こした犯人が、刑期を終えて

この街で暮らしているという情報が入るの。

ぬこ
ぬこ

うわ それはまた。

住民としては気になるところだな。

『白い衝動』  呉 勝浩 (著) 講談社文庫

あらすじ

中高一貫校のスクールカウンセラーをしている奥貫千早のもとに、高校一年の野津秋成が訪れた。

学校で飼っている山羊を傷つけたこと、そして自分には殺人衝動があることを千早に打ちあける。

一方、過去に起こった凶悪な連続暴行犯の犯人が刑期を終え、親類のいるこの街に住んでいると言う。千早は不吉な胸騒ぎを覚えるが…。

3人もの女子高生を傷つけ、両親の前でレイプするという残酷な事件の犯人。

あるラジオ番組のトラブルで、出所した犯人の住所が明らかになります。

「家に戻らない」と家族から連絡のあった秋成が来ているのではと、そこへ向かう千早ですが…。

まとめ

人を殺したり傷つけたりするような、多くの人が理解できない人間を、私たちはどのように接していくのか、接していくべきなのか。

理論だけでは納得のできない感情や葛藤を、心理学や社会面から多角的に描きます。

犯罪と社会について、深く考えさせられる物語です。

<こんな人におすすめ>

過去に犯罪を犯した者がが近くに住んでいたらどうなるかを描いた話に興味がある
殺人衝動について詳細に描いた話を読んでみたい
呉 勝浩のファン

ぬこ
ぬこ

自分が親の立場だったら…

と考えてしまうな。

のこ
のこ

理論だけでは納得できない

葛藤や感情を、心理や社会など

多角的な視点を交えて描く物語よ。

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