それぞれに訪れる人生の春

『プリズンホテル〈4〉春』   浅田 次郎 (著) 集英社文庫

「BOOK」データベースより

義母の富江は心の底から喜んだ。孝之介が文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補になったというのだ。これでもう思い残すことはない…。忽然と姿を消した富江。その行方を気に病みながらも、孝之介たちは選考結果を待つべく「プリズンホテル」へ。果たして結果はいかに?懲役五十二年の老博徒や演劇母娘など、珍客揃いの温泉宿で、またしても巻き起こる大騒動。笑って泣ける感動の大団円。

ようやく幸せがやってきたかのように見えた孝之介だが…

ヤクザが経営するプリズンホテルの第4弾。

めでたく清子と結婚し、幸せを手に入れたかのように見えた作家、林孝之介。しかし、入れ替わるように、育ての親である富江が行方不明に。

ホテルでは52年ものおつとめを果たした老人に演劇母娘など、今回も個性豊かな面子が所狭しと動き回ります。

まとめ

師弟愛、親子愛、初恋、作品愛…。この世はなんと愛に満ち溢れていることか。笑って、泣けて、あったかい気持ちになる完結編です。

<こんな人におすすめ>

プリズンホテル1〜3を読んだ人
笑って泣ける人間ドラマが好きな人
浅田次郎ファン

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