こちらは読者から寄せられた
怪異現象を作家とライターが
調べていくお話よ。
ええ〜〜(ll゚Д゚)怖ァ・・
幽霊が出たり取り憑かれちゃったり
するわけ???
そうね。でも似たような話を
聞いたことがある、と作家は
思い出すの。それも数カ所で
内容もちょっとずつ変わっていくわ。
なになに どゆこと!?
怪異現象が感染してるの!?
怖すぎる〜〜〜Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ
『残穢』小野 不由美 (著) 新潮文庫
あらすじ
作家である私のもとに一通の手紙が届いた。
ホラー小説を書いていた頃、あとがきに怖い話を知っていたら送ってほしい、ということを読者に向けて呼びかけた。
その読者はライターであり、住んでいるマンションに何かがいるような気がする、と言う。
時おり、ほうきで掃くような、畳の表面をさっと払ったような音。
私は聞いた覚えがある話だ、と感じライターと意見交換をしたり建物について調べはじめる。
一箇所にとどまらない怪異現象の謎
ライターの久保さんは、住んでいるマンションで奇妙な音を耳にします。
原因は見当たらず、気のせいと思うにはその音の頻度も高くなってきています。
作家である私は過去に読者からもらった手紙を調べたところ、同じマンションの別の部屋の住民から似たような体験をした、というものがありました。
マンションは二年契約ですが、満期を待たずに何組もの住民が越していってしまう「居つかない部屋」も。
ただ、不動産会社によれば過去に自殺や事件により死亡した住民はいなかったとのこと。
「居つかない部屋」でも長く住む人もいます。
怪異現象の内容、現象が起こる部屋。
限られた場所ではなく、また規則性もあるような、ないような…と怪異の根源にも謎があります。
様々な人の手を借り、少しずつその正体に近づいてきたかと思われた私と周囲の人々に、様々なトラブルが起こりはじめます。
まとめ
思い込みや見まちがいで怪異現象だと思ってしまう事態はあり得ること、と冷静に判断・分析を続ける作家。
しかし想像を超えたその広がり方には対処のしようもなく、ひたひたと迫る足音を聞きながら、後戻りするための準備をするしかないのです。
「穢れ」が感染し、広がっていく逃げられない恐怖に背筋が凍りつく物語です。
<こんな人におすすめ>
これまで味わったことのない恐怖を描いたホラーに興味がある
予想もつかないような展開を見せるホラーを読んでみたい
小野 不由美のファン
ギャアァァァ━━(|||゚Д゚)━━!!!!!!
今夜は飼い主のおふとぅんで
寝るうぅぅぅぅ(≧△≦)
作者による科学的な分析や
根拠のおかげで読み進められるけれど
それがあるゆえにラストの恐怖が
いっそうつのる物語ね。
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