こちらはポテトこと薩次と
スーパーことキリコのコンビが
事件を解決するミステリ第四弾よ。
いよいよ二人に結婚の話が出てくるの。
おお!いよいよ結婚か!!
長い付き合いだったもんなあ。
小説の賞を取って薩次はキリコに
プロポーズしたの。でも、賞の選考員
たちが殺害されたり事故に遭ったり
次々と不幸に襲われるの。
なんとまあ。結婚すらも
一筋縄ではいかないわけだな。
さてさて、二人は事件を解決して
結婚することができるのか。
『本格・結婚殺人事件』辻 真先 (著) 創元推理文庫
あらすじ
乱歩賞に匹敵する権威あるミステリ界の賞を、という狙いで創設された文英社の『ざ・みすてり』大賞に、何とポテトこと薩次の作品が選ばれた。
彼は何かひとつ賞をとったら、スーパーことキリコにプロポーズする、と決めていた。
受賞の知らせを聞き、スナック『蟻巣』に駆けつけたキリコの兄や出版社の面々がお祝いムードで盛り上がる中、先行委員の3人が次々と殺害されたり、事故や行方不明になる事態に。
新人賞先行の裏側でいったい何が起こっているのか、そして二人の結婚はどうなるのか。
受賞してめでたく結婚!のはずが…
小説家となった薩次と、タレント業をしているキリコ。
付き合いの長い二人ですが、薩次は自分の作品で賞を取ることができたらキリコにプロポーズする、と決めていました。
新しくできた『ざ・みすてり』大賞に薩次の小説が選ばれ、キリコにプロポーズ。
スナック『蟻巣』に集まった面々は二重のめでたい出来事に大いに浮かれ騒ぎます。
ところが、選考委員の一人、作家の文月みちやが北海道のホテルで死体となって発見されます。
背中を刺され、下半身は服を脱がされ、頭には犬のキャラクターのぬいぐるみを被った姿。
さらに部屋のドアは鍵がかかっていたうえに接着剤まで塗られていました。
また、もう一人の選考委員である推理小説評論家の鮎鮫竜馬が轢き逃げに遭い病院に担ぎ込まれます。
選考委員最後の一人、推理小説評論家の西堀小波は行方不明に。
原稿執筆で身動きの取れない薩次のためにあれこれと調べを進めていくキリコですが…。
まとめ
薩次やキリコたちの会話や行動に加え、受賞作の作品三遍と、作品に対する選考委員たちの録音された会話で構成されています。
長すぎた春を過ごした二人がいよいよ結婚というタイミングで事件に巻き込まれてしまうのもこのカップルならでは。
凝った構成と複雑な人間関係はいくつもの結末を予想させ、それをことごとく裏切ってくれる痛快さ。
変わらぬ愛と推理力をこれからも育んでほしいと願う『ポテトとスーパー』シリーズ第四弾です。
<こんな人におすすめ>
ミステリ大賞受賞作と連続殺人事件をめぐるミステリを読んでみたい
『ポテト&スーパー』シリーズのファン
辻 真先のファン
最後まで予測がつかない展開!!
解決のための二人のチイームワークも
いいんだよな。
お互いに優れているところ、
不足しているところを知り尽くし
補い合う二人だからこそ解決できるのね。
末永く幸せに暮らしてほしいわ。
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