のこ
子供の頃に大切にしていたものは何かしら
ぬこ
えーと、スーパーカー消しゴムとキン消し。ガンダムのプラモも!!
のこ
(昭和ね…)今も大切にしてたりする?
ぬこ
あれっ どうしただろ。捨てたのかなあ。お中元でもらったカルピス詰め合わせの空き箱に入れて大切にしていたのに…
のこ
(保存箱の記憶がやけにリアル…)この物語は大切なものを握りしめていた子供時代の感性を描き出す、切なくなるような物語なのよ。
『夜の木の下で』 湯本 香樹実 (著) 新潮文庫
あらすじ
病弱な双子の弟と分かち合った唯一の秘密。二人の少女が燃える炎を見つめながら話した将来の夢。
過ぎ去ってしまった時間を鮮やかに、瑞々しく描く短編集。
友情、兄弟の絆。幼い頃、もしくは10代の頃に共有した出来事や感情。
それは鮮やかに、喜びと切なさを伴った悲しみを持って、ていねいに描写されています。
まとめ
戻れない過去を大切に抱え、その痛みを思い出しながら、それでも前を向いて歩いて行こうとする人たち。
大切なものを失った痛みは思い出す度に感じるもの。
しかし、その痛みを含んで自分は生きているのです。それは、失ったものと共に生きることで自分を支えているのかもしれません。
悲しみと痛みが心の琴線に触れる短編集です。
<こんな人におすすめ>
失った痛みを抱えて生きる物語を読みたい
繊細な心の動きを描いた作品が好き
湯本 香樹実のファン
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のこ
湯本 香樹実さんの作品はこちらもおすすめよ。小学生の課題図書にもなっていたの。親子で読んで感動を分け合うのも素敵ね。泣けるわよ〜。
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