大事な人が誘拐されたら
どうする?
そりゃ〜 迷わず助けにいくぜ!
俺様には無敵の猫パンチがあるからな!
…。
こちらは妻を誘拐された男が
交換条件に出された男を必死に捜すお話よ。
そこにいろんな人間が絡んできて複雑な事態に
なっていくの。
誘拐した奴、会社の金を横領した奴、
泥棒、警察…とかいい奴と悪い奴が
入り乱れているな。一体どうなるんだ?
『ホワイトラビット』 伊坂 幸太郎 (著) 新潮文庫
あらすじ
人を誘拐する仕事をしていた兎田孝則。しかし、何と自分の愛する妻が誘拐されてしまう。
交換条件は会社の金を横領した男・オリオの行方を探し出し、連れてくること。
オリオを追って一軒の家にたどりついた兎田は、住民一家を拘束し、立てこもることに。
果たして兎田は妻を救うことができるのか。
妻を誘拐された兎田は必死でターゲットを追うが…
誘拐ビジネスを請け負う会社の下っ端として働いていた兎田ですが、ある日、かわいい新妻が会社の人間に誘拐されてしまいます。
取引条件とされたオリオの行方を追ってたどりついた一軒家には母と息子が。
彼らを縛りあげオリオを出せと脅しますが、彼らは知らない様子。2階で物音がしたため兎田が上がると、この家の主人と思われる男が。
この隙に、息子は何とか警察に連絡しようと試みるのですが…。
まとめ
兎田、拘束された一家、警察。それぞれの立場からの駆け引きが展開されます。
彼らの本当の目的が少しずつ明らかになるにつれ、驚きの連続。
ここまで騙し騙されるとむしろ痛快でもあります。また合間に入る著者の解説の一文が心憎い演出で、読者を煙に巻くことに一役買っています。
別のところに注目させて、予想外の真実を出してみせる、まさに鮮やかなマジックのようなサスペンス・ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
妻が誘拐されたことから始まるサスペンスミステリに興味がある
猛スピードな展開で予想もつかぬラストを迎えるエンタメ小説を読んでみたい
伊坂 幸太郎のファン
全く展開が読めなかったぜ!
特にラストにはびっくりだな(゚◇゚;)!!!
スピーディーで鮮やかな展開で
ページをめくる手が止まらなくなること
間違いなしね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。
コメント