こちらは、白昼起きた
通り魔事件と、政治家や企業などが
絡んでいく壮大な犯罪小説よ。
ほうほう。
政治家や企業って巨大な力を
持つわけだが、それに対抗するのは?
通り魔事件でのたった一人の生存者と、
はみ出し刑事、その刑事の友人ね。
明らかに力なさそう…
どうやって真相に近づいていくのかな。
『犯罪者 上』 太田 愛 (著) 角川文庫
あらすじ
三月二十五日、午後二時過ぎ。深大寺駅前で五人の男女が出刃包丁を握った男に刺される通り魔事件が発生。四人は死亡し、たった一人生き残った青年・修司は搬入先の病院で見知らぬ男から「逃げろ」と言われる。現場で疎まれている刑事・相馬に助けられた修司は、相馬の知人・遣水とともに事件の真相を追う。
白昼の通り魔事件以来、命を狙われる青年・修司
通り魔犯は、近くのビルのトイレで薬物中毒による死体となって発見されました。ヤク中がラリって通り魔殺人を行い、クスリの過剰摂取で死亡。現場に違和感を覚えた刑事の相馬は、唯一の生存者が搬入された病院へ。
そこで被害者の修司から「犯人は正気だった」という予想外の発言を聞くのです。一方修司は、見知らぬサラリーマン風の男から「逃げろ」と言われたことが気にかかり、友人の家へ一泊。
翌日部屋に戻ったところ、何者かに襲われます。すんでのところを相馬が救い出し、友人・遣水のところで身を潜めながら、事件の真相を探ります。
まとめ
殺された人間の共通点、通り魔の正体、見知らぬサラリーマンが抱えているもの。それぞれの点が色濃く存在し、どのようにつながっていくのか。次の展開が気になる一冊です。
<こんな人におすすめ>
通り魔事件の被害から予想外の事態に巻き込まれて行くミステリに興味がある
一般的な一市民が大きな存在に立ち向かって行く話を読んでみたい
太田 愛のファン
わあ〜 追われる修司、そして
少しずつ明らかになる企業の闇に
ドキドキするな!!
時系列を巧妙に織り交ぜながら
読者の目を引きつけて離さないわ。
下巻も楽しみね。
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