のこ
こちらは『家守綺譚』の第二弾よ。
征四郎が、犬のゴローを探しに
山へと出かけていくの。
ぬこ
あの、いろんなものが出る
家を出てきたわけだな。
出先でもいろんなのものに…?
のこ
そうね。道中では河童や天狗、
宿を営むイワナの夫婦などと
出会うの。
ぬこ
今回も不思議な面々と
交流するんだな。
『冬虫夏草』 梨木 香歩 (著) 新潮文庫
あらすじ
物書きである綿貫征四郎は、姿を消して数ヶ月になる忠犬ゴローを探すため、鈴鹿の山へ旅に出た。
その道中で出会うのは河童の少年、秋を知らせる花実天狗、赤竜の化身、宿を営むイワナの夫婦。
人と、人ならざるものたちが暮らす山で起こる不思議な出来事。
何ヶ月も帰らない犬のゴローのことが心配になり、友人の目撃情報をもとに鈴鹿の山へと出かけた綿貫。
道中、宿の人間や近隣の住民から、その土地の暮らしぶりや、まつられている神様の話を聞き、その化身に実際会ったりします。
まとめ
今回もこの綿貫の不思議な存在や現象を受け入れるナチュラルさは健在で、人ならざる存在から好まれているようにすら感じます。
豊かな自然の中では、人もそれ以外も「在る」ことが普通であるという、読んでいて気持ちが心地よく満たされる物語です。
<こんな人におすすめ>
河童や天狗などが登場する不思議で懐かしさを感じる話が好き
人ならざる存在を自然と認め、共に暮らす様子を描いた話を読みたい
梨木 香歩のファン
リンク
制作動画はこちら。
ぬこ
めっちゃナチュラルに
不思議な生き物たちが
存在しているのがいいね。
のこ
懐かしいような、そして
ほっこりとする物語ね。
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