のこ
こちらは緻密な描写で
奇妙な世界を描き出す短編集よ。
ぬこ
奇妙ってどんな感じなんだ?
のこ
外国人に道案内をする僧侶や、
回転寿司に訪れたベトナム人が
見たものなど、いろんな意識がないまぜになった
ような不思議な物語たちなの。
ぬこ
ほほう。なんだか想像が
つかないけれどちょっとのぞいて
みたいかも。
『グローバライズ: GLOBARISE』 木下 古栗 (著) 河出文庫
あらすじ
外国人に道案内をする僧侶、駅前の広場で演説する青年に向かって怒鳴る中年男性、回転寿司に訪れたベトナム人が店で見たものなど、緻密な描写で爆発的な瞬間を描く十二篇を収めた短編集。
ある時はSF的な結末、ある時はグロテスクな暴力的描写、ある時は無意識部分が顕在化したような…と変幻自在でありながら、緻密で美しく、どことなくユーモアを漂わせる文体で読者を引き込んでいきます。
まとめ
不浄なモノの扱い、数ページにわたって漢字のみで表記するなど、強烈なインパクトや不安感を感じますが、なぜかまたページをめくってしまうのです。
読み手を選ぶ本かもしれませんが「我こそは」と思う方はぜひ。
<こんな人におすすめ>
ユーモアや暴力などがないまぜになった話に興味がある
人間の深い内部を描いたような物語を読んでみたい
木下 古栗のファン
リンク
ぬこ
うわっ なんじゃこりゃ??
頭の中をかき回されたような
変なカンジがする〜〜
のこ
ユーモアを交えた緻密な筆致で
無意識な領域を顕在化したような
世界を描く物語ね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。