のこ
こちらは自殺した人たちが
天国へ行くために、自殺志望者の
命を救っていく、というお話よ。
ぬこ
自分は死んじゃったのに
自殺しようとしている人を助けるのか?
どうやって?
のこ
同じように自殺した人たちと
チームを組んで、メガホンで自殺志望者の
耳に必死に説得の言葉を投げかけるの。
もちろん自殺志望者からは彼らの姿は
見えないのだけど。
ぬこ
な、なんともシュールな光景。
それで彼らは天国に行くことが
できたのかな?
『幽霊人命救助隊』 高野 和明 (著) 文春文庫
あらすじ
首をくくり、自ら命を断った、浪人生の高岡裕一。
気がつけば断崖を登っており、その頂上には3人の男女がいた。
そこは死後の世界であり、自殺者である彼らは天国に行けずにいるらしい。
そんな彼らの前に神が現れ、自殺志望者100名の命を救えば天国に行かせてくれるという。
かくして彼らの救助作戦が始まった。
自殺して幽霊となった彼らは、自殺志願者が特殊な形で見えるスコープを装着し、対象者を発見すると、何とメガホンで相手の耳元で説得の言葉を投げかけます。
幽霊なので、対象者から見えないとはいえ、耳元で「死ぬなー!」と叫んでいる姿は何ともシュール。
まとめ
彼らは自殺志願者を助けるうちに自分の死に向き合い、どんなに苦しい状況であったとしても命を全うし、生きていくべきなのだと感じるのです。
社会人、人間関係、病気。辛い環境の中で生きるとはどういう事なのか、耐えきれず自らの命を断ってしまったら、その先にあるものは何なのか。
そんな事を考えさせられる物語です。
<こんな人におすすめ>
自殺志願者を取り巻く状況や心境を知りたい
命とは、生きるとは何なのかを描いた物語を読みたい
高野 和明のファン
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ぬこ
うおう〜 感動〜…(இдஇ; )
のこ
「生きる」ということは
どんなことなのか。それを
考えさせてくれる物語ね。
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