のこ
こちらは、給仕見習いから
ホテルを持つまでになった
一人の男性の物語よ。
ぬこ
大出世じゃないか!
いったいどんな方法で??
のこ
第二次世界大戦の時代で
チェコ人の彼はいろんな体験を
しながら出世していくの。
ぬこ
チェコか。ドイツによって
解体させられたんだよな。
緊張感ただよう時代で何を感じながら
生きていたんだろうな。
『わたしは英国王に給仕した』ボフミル フラバル (著) 河出文庫
あらすじ
百万長者になることを夢見て、ホテル「黄金のプラハ」で給仕見習いとして働くチェコ人の若者。
だんだんと出世しながら、高級ホテルを転々とし、戦時中はナチスの施設で給仕を務め、やがて念願の巨万の富を手にするのだが。
周囲にこづかれ、お客が去った後の金品をためこみ、はじめての女を買う。
やがて青年は客が忘れていったネクタイを身につけ、金持ちの気分を味わい、本当に金持ちになりたいと切に願います。
そんな彼を教育してくれたのは「わたしは英国王に給仕した」が口ぐせの給仕長。
食の好み、体調、出身国など、お客のあらゆる情報を見抜く観察眼を仕込まれます。
そうして身につけた力でのしあがり、自分のホテルを持つまでになるのですが。
まとめ
激動の時代、祖国に戻れなくなったり、築いた富を失ったり、波乱に満ちた人生をあゆむ青年。
その観察眼から全能感と富を得ながらも無に帰す、人生の悲しみと無情感を、ユーモアを交えて描く物語です。
<こんな人におすすめ>
第二次世界大戦時のチェコを描いた話を読んでみたい
ホテルの給仕として生きた人物の物語に興味がある
ボフミル フラバルのファン
リンク
制作動画はこちらからどうぞ。
ぬこ
めっちゃ激動の人生Σ(゜ロ゜;)!!
のこ
人生の悲しみや無常感を
ユーモアを交えて描き出す物語よ。
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