『ときどき旅に出るカフェ』 近藤 史恵 (著) 双葉文庫
あらすじ
三十七歳、独身、恋人なし。三年前に中古の1LDKのマンションを購入し、貯金もあまりないOLの瑛子。お気に入りの場所は自宅のソファだったが、近所で見つけた小さなカフェが加わった。店主が旅した場所からヒントを得たメニューをだすこの店には、様々な問題を抱えたお客がやってくる。
異国の味と風を感じさせてくれるカフェ
かつて瑛子と同じ会社で働いていた後輩、葛井円が営むカフェ・ルーズでは、様々な外国のカフェやスイーツのメニューが並び、居ながらにして旅に出たような気分を味わえる。そんな居心地の良い場所で、瑛子は日常で起こる謎を円に相談するともなく語りかける。その謎の裏には、働く同世代の女性の不安やこじれてしまった人間関係が潜んでいて…。
まとめ
いちごのスープにココア味のチーズケーキ。出てくるメニューはどれも魅力的で口にしたくなります。そんなメニューを前に、ままならない人との関係や漠然と感じる不安をひととき払いのけ、明日へ向かう力を与えてくれる、おいしい連作短編集です。
<こんな人におすすめ>
美味しいものが好き
旅に出たような気分を味わえる物語を読みたい
近藤 史恵のファン
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