のこ
こちらは母親と娘の
関係を描く物語よ。
ぬこ
なになに、こじれる系??
のこ
そうね。母親は娘たちが高校生の頃
男の人を追って家を出ていってしまうの。
でも娘は母親のことが好きなのよ。
ぬこ
えっ 娘を置いて??
毒親じゃないのか?
でも娘から好かれているのなら
愛情たっぷりだったのか… 気になるな!
『タカラモノ』 和田 裕美 (著) 双葉文庫
あらすじ
かろうじてつながっているようなママとパパ、おねえちゃんとわたし、ほのみは4人家族。
昼は喫茶店、夜はバーで働く、綺麗で明るくて破天荒なママから、ほのみは大切なことを教わっていく。
パパとは付かず離れずの関係で、彼氏をつくり、ほのみが高校生の頃には男を追って出て行ってしまう…。
そんな型破りなママだけど、出勤前に作ってくれるごはんはいつでもおいしいし、何より『ほのみはママの「タカラモノ」』と常に言ってくれるのです。
母の行動に振り回されながらも、やっぱり母のことが好きなのだなあと思っているほのみの、小学校から社会人までを描きます。
まとめ
母親の生き方の自由ぶりに圧倒されます。自由だからこそ輝き、娘たちに向けて語る「幸せ」や「生き方」に強い説得力を持つのです。
誰もが、誰かの「タカラモノ」なのかもしれない、と感じる、胸が熱くなる物語です。
<こんな人におすすめ>
とことん自由に生きる母親に興味がある
そんな母親から娘が何を学び、どう生きていくかを描いた話を読みたい
和田 裕美 のファン
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ぬこ
やっぱ結構強烈な母ちゃんだな。
愛情はたっぷりだけども。
のこ
行動は破天荒だけれど
自分を貫き通し、そして娘に
愛情を伝える母の姿を、娘は
しっかりと受け止めていたのね。
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