こちらは、過去の誘拐事件に
ついて追っているうちにたどりついた
「ある真実」を描く物語よ。
その誘拐事件は未解決だったのか?
そうなの。あるテーラーの主人が
家であるテープを発見。そこに入っていたのは
誘拐事件で支持を出す男児の声。それが自分の
声であることに気づくの。
ええっ 知らぬうちに誘拐事件に
協力しちゃったってこと!?
ってことは真犯人は…?
『罪の声』 塩田 武士 (著) 講談社文庫
あらすじ
京都でテーラーを営む曽根俊也は、自宅で古いカセットテープを見つけた。
再生してみると、かつて日本中を震撼させた脅迫事件に使われた男児の音声で、しかもそれは間違いなく自分の声だった。
一方、大日本新聞記者、阿久津英士も、年末企画としてこの未解決事件を追いはじめるが。
頼まれたものを探しているうちに、伯父の手帳とテープを発見。
それらの内容から食品会社社長の誘拐・脅迫で未だ解決されていない「ギン萬事件」のものであることがわかり、不安になった俊也は、父の古くからの知り合いである堀田と真実を追う。
一方新聞記者の阿久津も、上から指名され、ギン萬事件を取材することに。
時間の経過から、関係者の記憶も曖昧になっている部分もあり、苦労が予想される取材スタートだったのだが。
まとめ
事件当時の様子が緻密に、リアルに描かれ、自分も事件を見守る一人なのだと感じさせられます。
新聞記者だからこそたどり着けた真実と事件関係者の人生に心が震える物語です。
<こんな人におすすめ>
昭和の未解決事件をもとに描かれた話に興味がある
事件の関係者たちの人生が描かれた人間ドラマを読みたい
塩田 武士のファン
星野源さん、小栗旬さん主演で映画化もされましたね。
うおお〜〜〜
真実はそういうことだったのか!!
新聞記者だからこそ、こうした
過去の事件を追い、真実に迫る
ことができたのかもしれないわね。
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