のこ
こちらは安土桃山時代に
人々を熱狂させる活動をした
若者たちを描いた物語よ。
ぬこ
人々熱狂させる…
戦国時代に人が熱狂することって
なんだ?芝居とか?
のこ
三味線の早弾き、力強い
太鼓、テクニカルな笛吹き、
そして踊り子で構成されているの。
ぬこ
え、それってバンド…?
せ、戦国時代に??
気になりすぎる!!
『桃山ビート・トライブ』 天野 純希 (著) 集英社文庫
あらすじ
豊臣秀吉が天下をおさめる安土桃山時代。
四人の若者が出会い、一座を結成した。
叩きつけるように激しく、驚く速さで三味線を弾きこなす藤次郎。
出雲国一座の笛役者、小平太。
信長の従者であった黒人の太鼓叩き・弥助。
天性の舞姫・ちほ。
型破りな芸で民衆を熱狂に巻き込み、やがて民衆への支配を強める秀吉に立ち向かうことに。
当時の芸といえば、笛や太鼓の奏者が座って演奏し、その音色に合わせて唄や舞を見せるというもの。
規格外の男、藤次郎はこれに異を唱え、立って演奏することを提案、ちほの舞も自由自在に、客席も座席を取っ払いオールスタンディングに。
驚き戸惑う観客たちをビートのうねりに巻き込み、熱狂させていきます。
まとめ
音楽で挑み、戦い、そして楽しむ。
この時代の小説で、ビートやらグルーヴやらの単語が馴染むとは!!そして実在の人物をちらほらと投入することで、内容に厚みが出て説得力があります。
古くて新しくて骨太な時代小説です。
<こんな人におすすめ>
戦国時代のバンド結成物語を読んでみたい
戦国時代の演劇や音楽などの文化の様子に興味がある
天野 純希のファン
リンク
ぬこ
すげ〜!!
古い時代なのに新しい!!
かっこいいな!!
のこ
古さと新しさが融合した
ワクワクの詰まった物語ね。
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