死者は意外と近くにいるようで…。

のこ
のこ

こちらは幽霊のおばちゃんたちが

追いつめられた人のもとへ

やってくるお話よ。

ぬこ
ぬこ

ゆ、幽霊が!?

それって人を怖がらせるって

ことか??

のこ
のこ

いえいえ、人を説教したり

助けてくれたりするの。

ぬこ
ぬこ

いいんだか悪いんだか…。

でもなんだか面白そうだな。

『おばちゃんたちのいるところ-Where The Wild Ladies Are』 松田 青子 (著) 中公文庫

あらすじ

追いつめられた現代人のもとへ、おばちゃん(幽霊)たちが一肌脱ぎにやってくる。

小さな子供を一人置いて仕事に出るシングルマザーには、子育て幽霊が、失業中の男性のもとには牡丹柄の灯篭を売りつける女二人組の幽霊が。

幽霊になる「素質」を見込んでヘッドハントする謎の会社員、汀。

抱えていた心の闇がすっきりと晴れる物語。

異性にふられた、身内を亡くした…。

問題を抱える人間のもとへあらわれる幽霊たち。

人間の前に姿を見せ、説教してみたり、手助けしてくれたりします。

時には、幽霊達も自分が死んだ頃と現代の様子のギャップを楽しんでみたり。

そんな幽霊とのやりとりで、人間はいつの間にか心が軽くなったりしているのです。

まとめ

おばちゃんの図々しさ、怨念のパワー、そして有名なあの幽霊がこんなところに!?という意外さ。

落語をアレンジした話もあり、現代にも死者が素知らぬ顔で、一緒に生活したり仕事をしたりしているのかもしれないなと思う、幽霊とはいえあたたかな気持ちにさせてくれる物語です。

<こんな人におすすめ>

怪談の幽霊が現代にあらわれたらどうなるか興味がある
ちょっと笑えて元気が出る幽霊の話を読んでみたい
松田 青子のファン

ぬこ
ぬこ

わあ〜 あの有名な幽霊も

出ているのか!!

のこ
のこ

幽霊たちはこうして私たち

人間の近くに、存在しているのかも

しれないわね。

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