のこ
こちらは血の繋がりゆえに
起こる犯罪を描いた
ミステリー短編集よ。
ぬこ
ほう。どんな事件が起こるんだ?
のこ
姉が介護していた父親が死亡した
事件などね。姉が殺人の疑いで逮捕され、
妹がその裁判に弁護士の立場でのぞむの。
ぬこ
ううむ、事件のうらには
様々な感情や事柄が
潜んでいそうだな。
『血縁』 長岡 弘樹 (著) 集英社文庫
あらすじ
初老のコンビニ店長が、コンビニ強盗にナイフを突きつけられた。
その時鳴り響いた電話の音に「でていいか」と書いて示したが強盗はメモを見ても答えなかった(「文字盤」)。
姉が介護していた父親を、妹と二人で見ることにした矢先に、父親が死亡、殺人の疑いで逮捕された姉の裁判に、弁護士という立場でのぞんだ妹の答弁とは(「苦いカクテル」)。
血の繋がりゆえに起こる犯罪を情感豊かに描く7つのミステリー短編集。
まとめ
家族だからこそわかること、わからないこと。
良いことがあっても悪いことがあっても顔をつきあわせる家族だからこそ、不満や怒りがくすぶり続けることがあります。
事件の裏には、思いもよらなかった家族の苦しみや、救いたいという感情が隠れているのです。
短編ながら、どれも登場人物の人生を垣間見たような、心を揺さぶられる、読みごたえのあるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
家族ゆえのに起こる犯罪を描いた話を読みたい
警察や刑務官の葛藤や苦しみを描いた話に興味がある
長岡 弘樹のファン
リンク
制作動画はこちらからどうぞ。
ぬこ
苦しみや葛藤に心を
揺さぶられるぜ<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!
のこ
登場人物たちの人生の
一部を垣間見たような
気持ちになるミステリーね。
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