こちらは『江戸菓子舗照月堂』
シリーズ第10巻目にして完結編よ。
えっ 終わっちゃうの?
これからみんながどうなって
いくか楽しみだったのに!!
10年ぶりの兄との再会、
菓子司の長門との出会いなどから
なつめは自分が進むべき菓子の道を
見つけ出すの。
なるほどね。
なつめはどんな菓子を
作っていくことにしたのかな?
『神様の果物 江戸菓子舗照月堂』
篠 綾子 (著) 時代小説文庫
あらすじ
照月堂を離れ、母代わりである了然尼が建立中の寺の庫裏で、了然尼と暮らすなつめ。
そこへ、十年前の火事で生き別れとなった兄・慶一郎が突然訪ねてきた。
そして慶一郎の口から当時の真実が語られる。
京の菓子司・果林堂の御曹司で江戸遊学中の長門から様々な刺激を受けつつ、なつめは今後自分がどのような菓子づくりの道を目指していくべきなのかを模索する。
十年前、今日で起こった火事により、両親を失い、兄と生き別れ天涯孤独の身となったなつめ。
了然尼とともに江戸で暮らしていましたが、兄の慶一郎が訪れ、兄妹は十年ぶりの再開を果たします。
そして慶一郎は火事が起こった時の真相を明かすのです。
衝撃を受けながら、自分の中で事実として消化したなつめは、いつかいっしょに父母の墓参りへ行こう、と慶一郎に提案します。
一方、長門の菓子の知識や腕に刺激を受けたなつめは、自分が目指す菓子の道とは何かを考えはじめます。
そして辿り着いた答えとは。
まとめ
兄との再会を果たし、真実を知り、両親の思いや兄の苦悩、そして彼らのなつめへの思いを受けとめ、人間としてひとまわり成長したなつめ。
そんな彼女が辿り着いた菓子づくりは、きっと多くの人の心と体をいやしていくのでしょう。
そうした彼女の活躍ぶりも見てみたいと思う、シリーズ完結編です。
<こんな人におすすめ>
菓子作り職人を目指す少女の物語を読んでみたい
『江戸菓子舗照月堂』シリーズのファン
篠 綾子のファン
ええ〜〜つ
番外編でいいからその後の
なつめの話を書いてほしい〜〜
人々との出会いや出来事が
なつめの作るお菓子の味に
つながっていくのよね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。