小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『種もしかけもない暮らし ~花森姉妹はいまが人生で一番楽しい~』鳩見 すた (著)

古ぼけたマンションの2LDKに住むマジシャンの姉妹の暮らしを見守っている、豆苗です。しっかり者の姉、ちずさんとふんわり系の妹、いずみさんはマジシャンとして別々に活動していましたが、大物マジシャンのすすめでビジネス姉妹としてやっていくことに。コンビ名を考える様子、日々のアルバイト、たまに入るマジックの仕事や食べること寝ること。そんな二人の暮らしぶりを豆苗目線でお伝えします。
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『天使も怪物も眠る夜』吉田 篤弘 (著)

2095年、東京は「壁」によって分断され、人々は不眠に悩まされていた。睡眠コンサルタント会社で働くシュウは新しい部署に配属される。任務は睡眠からの覚醒を促すタブレットを開発すること。未完に終わった映画『眠り姫の寝台』のポスター、脚本、出演女優、強力な眠りを誘う酒に、壁で生まれつつある怪物。謎めいた多くのモチーフと登場人物たちが網の目のように絡まりあい、新しい物語を紡いでいく。
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『満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~』望月 麻衣 (著)

『変容』を司る冥王星が水瓶座に入る2023年3月。満月珈琲店のマスターとヴィーナス、マーキュリー、マーズ、ジュピター、サートウルヌス、ウーラノス、ルナたちの面々は北海道の音楽祭に来ていた。転職のために札幌へとやってきた小雪は、自分と同じように猫のマスターが営むトーレーラーカフェでの体験をした人たちと連絡を取る。その中の一人である女性から小樽での昔話を聞くのだが。
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『夜勤 ~夜に産まれた者だけが戦う世界~』友浦 乙歌 (著)

昼生まれか、夜生まれか。この世界では生まれた時に日の光を浴びたかどうかで人生が決まる。夜に生まれた人間は太陽の光が猛毒となる。彼らは「夜勤」と呼ばれ、夜になると発生する死獣を倒すために戦っている。滝本一琉はある日一人の少女と出会う。昼生まれの少女、野々原まひるの正体が明らかになる時、一琉と仲間たちは新たな敵へと戦いを挑んでいく。
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『歌舞伎町の沼』草凪 優 (著)

結婚して三年になる二十九歳の瑠依は、友人に誘われて行ったホストクラブで二十歳のホスト、ユーセイと出会う。純朴で頼りなさげな彼を気に入り、「推し」へ貢ぐお金を稼ぐため、マッチングアプリで出会った剣持と愛人契約を結ぶ。ホストへの思いを「推し活」として客観的にとらえながら、次々と官能の扉を開けていく女性が歌舞伎町という沼に沈んでいく。
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『消えない月 』畑野 智美 (著) 角川文庫

小さなマッサージ店に勤める二十八歳の河口さくらは、三十一歳の常連客、松原と付き合うことに。最初は優しかった松原だが、次第にさくらに対して高圧的だったり、束縛したりするように。耐えきれなくなったさくらは、LINEで「別れたい」と告げる。しかし、松原はそれから何十件ものLINEをさくらに送り、さくらの合鍵を返そうともしない。次第に松原の行動はエスカレートしていき…。
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『銀花の蔵』遠田 潤子 (著) 新潮文庫

1968年夏。小学四年生の銀花は父の実家である老舗の醤油蔵で暮らすことになった。何とか馴染もうと頑張る銀花だが、母の盗癖や蔵を切り盛りする祖母と父の不仲、そして父の年の離れた妹からぶつけられる言葉に思い悩む。やがて蔵を継ぐことを決意した銀花は祖母が隠してきた一族の過去を知る。
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『代表取締役アイドル』小林 泰三 (著) 文春文庫

地下アイドルの河野ささらは、握手会でファンが起こした騒動のせいで活動休止に。そんな中、巨大企業から社外取締役のオファーが舞い込む。古い感覚をふりかざす現社長とその息子、彼らが打ち出す非現実的な目標設定。追いつめられた社員たちは粉飾会計やデータの改ざんを行う。会社のことなどなにひとつわからない、全くの門外漢のささらは、会社を救うことができるのか。
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『相続人はいっしょに暮らしてください』夏桜井美奈 (著)

高校三年生の花城佳恵はアパートで一人暮らしをしていたが家賃滞納で立ち退きを求められ困っていた。そこへ祖母の遺産相続の話が舞い込む。亡くなった母の代わりに受ける相続は現金と猫。さらに他の二人の相続人と同居すること、という条件が。ほぼ初対面の、年齢も境遇も様々な四人の奇妙な生活が始まる。
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『カーテンコール! 』加納 朋子 (著)

三月に閉校することが決まっていた萌木女学園では卒業できなかった女学生たちを卒業させるため特別補講を行うことになった。外部との連絡を断ち、寝食を共にする生活の中で互いのコンプレックスや学業を阻むものの正体が明らかになっていく。