ミステリー

イラストブックレビュー

人間をまるごと包み込む刑事の苦悩と葛藤

『慈雨』 柚月 裕子 (著)のイラストブックレビューです。神場は警察官を定年退職し、妻と二人で四国の遍路の旅へ出ていた。その旅先で知り合った少女の誘拐・殺人事件は、自分が16年前に担当した事件ときわめてよく似ていた。事件当時のこと、さらに以前の駐在としての時代の事件を回想しながら事件の真相を探る。
イラストブックレビュー

自分はいったい何者!?ノンストップ青春ミステリー!

『キミは知らない』大崎 梢 (著)のイラストブックレビューです。幼い頃に父親を亡くした悠奈。高校の図書室で、父の著書を手にする数学の先生を見つけ、それから会話を交わすように。しかし、先生は突然学校をやめて故郷へ帰ってしまう。後を追った悠奈が出会ったのは鋭い目をした、先生とは別人のような男だった。
イラストブックレビュー

気骨のある老人たちの推理合戦は正義のぶつかり合い

『静おばあちゃんと要介護探偵 』中山 七里 (著)のイラストブックレビューです。日本で20番目の女性裁判官の高遠寺静は今年八十歳。ある日、公演で名古屋に訪れた静。公演終了後、パーティー会場庭のモニュメントが爆発。台座の中から男性の死体が発見される。地元の名士であり、車椅子の七十歳の老人、香月玄太郎とともに事件の謎に挑む。
イラストブックレビュー

悪意と不満が膨張し、破裂寸前のパリの人々を描く

『パリ警察1768』真梨幸子 (著)のイラストブックレビューです 。1768年のパリ。革命が起こる前、悪名高き佐渡公爵が若い女性を陵辱する事件が発生。サドの監視役であるパリ警察のマレーは、その醜聞を揉み消すよう命じられる。一方、セーヌ川で女性の惨殺死体が発見される。
イラストブックレビュー

数理論理学で推理を「検証」すると・・・?

『恋と禁忌の述語論理』井上 真偽 (著)のイラストブックレビューです。女子会で起こった事件は、果たして事故か、殺人か。そして、その犯人は?大学生の森帖詠彦と母方の叔母の硯(すずり)は数理論理学を用いて「毒殺」か、「事故死」かを証明することができるのか。
イラストブックレビュー

フニャッとした猫丸先輩が謎を解く本格ミステリ

『日曜の夜は出たくない【新版】』倉知 淳 (著)のイラストブックレビューです。仔猫みたいなまんまるな目、やわらかな前髪、小柄で年齢不詳な猫丸先輩。「だいたいお前さん達は想像力ってもんが足りなさすぎるよ」そう言い放ち、未解決の事件をロジカルな推理で解いていく。
イラストブックレビュー

名探偵は担当制?組めば最強の探偵コンビ

『ノッキンオン・ロックドドア』青崎有吾 (著) のイラストブックレビューです。探偵事務所「ノンキングオン・ロックドドア」は2人の探偵が経営している。彼らのもとには今日も奇妙な事件が舞い込んでくる。
イラストブックレビュー

天才ミステリー作家が「被害者」を解き明かす

『被害者は誰?』貫井 徳郎 (著) のイラストブックレビューです。豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか。警視庁の桂島刑事が向かったのは、大学の先輩であり、その端麗な容姿と優れた頭脳で人気のミステリー作家、吉祥院慶彦のマンション。
イラストブックレビュー

豆腐に頭をぶつけて死ぬ!?奇妙な事件の真相とは

『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 倉知 淳 (著) のイラストブックレビューです。戦争末期。秘密兵器の開発をしていた研究所で、若い兵士が頭から血を流して死んでいた。状況からすると、この兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだように見えるのだが…。
イラストブックレビュー

時を経て幾重にも重なった家族の闇とは

『異人たちの館』折原 一 (著)のイラストブックレビューです。富士の樹海で姿を消した小松原淳。彼の母親からの依頼で、淳の伝記を書くことになった、作家志望の島崎。淳についての資料を読み込むうちに、彼の周囲につきまとっていた「異人」のような存在に気づく。