ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ようこそ地球さん』星 新一 (著)

のこ
のこ

こちらは宇宙や未来など

様々なテーマを背景に人類を

襲う悲喜劇を軽やかに描く

42篇のショートショートよ。

ぬこ
ぬこ

42篇!!昭和の時代に描かれた

未来や宇宙ってどんなかんじ

だったんだろうな。

のこ
のこ

氷河期を迎えて食料に困窮し

タイムマシンで過去へ向かったり

空のかなたからやって来た宇宙人を

地球人が手厚くもてなしたりするの。

ぬこ
ぬこ

なるうほど〜。いかにも

未来に起こりそうな話だし

宇宙人をどうもてなすのかも

気になるな。その後どうなるんだろう?

『ようこそ地球さん』星 新一 (著)新潮文庫

あらすじ

タイムマシンを作り、生き抜く方法を探しに過去へ向かう男。

謎の飛行物体に乗った宇宙人は友好的で地球人たちは喜んでもてなしたのだが。

宇宙、未来、異生物。

人類を襲う様々な悲喜劇をユーモアあふれる筆致で描く42篇のショートショート。

宇宙からの使者は地球に恵みをもたらすのか

紀元四〇〇〇年の地上は氷河期を迎え、あたり一面氷河におおわれていました。

食料は配給の深海魚などで宇宙ステーションの温室で作られた果物はとても高級です。

男はタイムマシンを作って食材が豊富に存在した過去へ行くことを思いつきます。

妻と二人で乗り込み、首尾よく食料を確保し元の世界へ戻りはじめたのですが(「雨」)。

ある日、謎の飛行物体が空から下降してきました。

おそるおそる中をのぞいてみると、中に乗っていた宇宙人がにこにこと笑って手を振っています。

緑色の服をスマートに来こなした宇宙人は友好的な態度を示したため、地球側もとりあえず歓迎してもてなします。

宇宙人が地球へやってきた目的は貿易。

地球の化学技術をダイヤやゲルマニウムで支払い、また美しい自然を観光として自分の星から多くの同胞を地球へ旅行するよう働きかける、とのこと。

この言葉に多くの地球人は歓喜の声をあげたのですが(「宇宙からの客」)。

まとめ

食糧難にあえぐ未来の地球。

宇宙に取り残された地球人。

未知の星からやってきた宇宙人を歓待する様子。

昭和三十六年以前に書かれた作品とは思えないほど示唆に富んだ内容であり、その先見性に驚かされます。

ブラック要素を含んだユーモアあふれる文章は、ショートショートという短さも相まって手軽に読み進めることができ、それでいて可笑しさや納得、背筋が凍るなど様々な読後感を味わえます。

幅広い世代に支持され超ロングセラーとして愛され続けているのも納得の物語。

SFが苦手な方にも楽しんでいただける、肩の力を抜いて読める一冊です。

<こんな人におすすめ>

未来の様子をユーモア溢れる筆致で描いた物語に興味がある
奇想天外で卓抜なアイデアが盛り込まれたショートショートを読んでみたい
星 新一のファン

ぬこ
ぬこ

思わずニヤリとしてしまう

ちょっぴり毒を含んだ感じも

またいいじゃないか。

のこ
のこ

昭和の時代に書かれ、今なお

色褪せることのない

ワクワクやシニカルな笑いを

含んだSF苦手さんにも楽しめる

ショートショートね。

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